湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

浅間を見に外輪山トーミの頭

台風2号北上により大雨となったが、前線が抜けて天気が急回復するとの予報を信じて山に向かう。相棒のM君は膝を痛めた後であり、自分も例により経過観察中なので無理なく軽いハイキングとする。北に行くほど天気は回復が早いようなので北関東浅間山の第二外輪山のトーミの頭、黒斑山とする。

まだ雨の降る湘南を5時に出発。圏央道に乗ったところ、いきなり相模原ICで雨による通行止めとの表示。やむなく下道で八王子方面に向かう。運送トラックがたくさん路肩に停まっていた理由がわかった。ぼちぼち動いていたが八王子バイパスの入口手前で大渋滞。バイパスも通行止めになった様子。西に迂回して高尾山ICでようやく高速に乗り、幸いあとは若干の速度規制区間はあったが順調に走り、高崎あたりで雨も上った。関越道経由佐久ICで降りるころには雲も切れて青空も見え始める。コンビニで食料を買出しして標高2,000m近い車坂峠まで登り、ビジターセンター前の無料駐車場に駐車。ハルゼミの声が山を覆いヤマツツジの橙色の花が美しい。カッコーも鳴いている。

https://youtube.com/shorts/8WdNlQ4mWCQ?feature=share

車はすでに10台ほど。身支度して予定より1時間遅れの10時30分に出発。2筋ある登山道のうち右側尾根筋の「表登山道」を行く。このルートは火山岩性の砂が多いからか水捌けがよく快適であった。

 

登るにつれてどんどん青空が広がっていき、カラマツとクマザサの間を快適にゆるやかに登る。アズマシャクナゲやイワカガミの花が咲いており写真を撮りながらゆっくり歩く。

 

青空が広がるが果たして浅間山本体の雲は取れているのか気になりながら稜線に近づくが、ちらりと大きな山体の一部と山頂の噴煙が見え一安心する。稜線直下には避難シェルター。今は噴火情報レベル2。

 

11時40分、稜線の一角、槍が鞘(2,260m)に到達。第一外輪山の前掛山越に本峰が噴煙を上げているのが良く見える。ゆっくり写真を撮ってから、外輪山沿いにトーミの頭へ。外国人ツアーを連れたガイド一行が降りてくる。

 

10分のひと歩きで見晴らしのよく賑わっているピークに到着(12時00分)。外輪山内側は急な岩の斜面であるが、登山道が続いている。トーミの頭は特に冬の浅間の撮影地点で知られているが、確かにここからの浅間山はガトーショコラのようなよい形。雪が谷筋に放射状に残る春なども粉砂糖を掛けたようでよいようだが、さすがに今は雪はなし。コーヒーを淹れて休憩とする。軽井沢方面の伸びやかな広がりの上に富士山が遠く見え、西方には雲海の上に槍穂高、後立山の雪を載せた峰々が見通せる絶景。

 

12時40分、もう少し先の黒斑山(2,405m)まで足を延ばす。火山の観測装置などを通り過ぎ、12時55分に到着。少し角度の変わった浅間山を見る。振り返るとトーミの頭が結構顕著な岩峰だとわかる。

 

ハクサンイチゲが少し咲いているのを見ながら引き返し、下りは「中コース」を採る。こちらは若干雨の影響でぬめるところもあるが、特に問題となるほどのこともなく13時40分に車山峠に帰着。幸いM君も自分も体調は全く問題なし。途中天然のカラマツ林や白樺の木が美しかった。


車山峠のビジターセンターはとてもきれいでトイレも快適。2階展望レストランの売店でソフトクリームを買う。
峠から車で15分ほどの古湯「薬師の湯」(800年近い歴史があるらしい)で汗を流してから、渋滞もない快適な高速で湘南まで戻った。

薬師の湯は透明で柔らかな良い湯。空いていて風情あり。800円。