息子が久々に山に付き合うというので、紅葉と雪をかぶった富士&南ア連峰を楽しみに大菩薩嶺に出かけることとする。といっても一般道は人出が多そうなので、簡単な岩場のある富士見新道を行くこととする。資料本は10年以上前のものであるし廃道に近いときくが、ここはあまり下調べをしすぎないようにして、現場合わせ感覚とする。
早起きの苦手な息子ががんばり、5時20分に家を出て圏央道・中央道経由で一宮御坂ICで降りる。途中小雨もあったが、今日は内陸ほど好天との予報であり、幸いすっきりと晴れた絶好の登山日和。葡萄園等の多い街道(国道411号)を走り、雲峰寺のところから右に大菩薩峠への細い県道201号に入る。すれ違い困難な細道は紅葉真っ盛りで落ち葉に覆われている。
上日川峠にたどり着くとすでに第1〜第3の駐車場はいっぱいだそうで、3kmほど先の上日川ダム(大菩薩湖)北岸の駐車場へ案内される。U字型に戻るので、峠までは10分の登りで戻ってこれるそう。途中山岳マラソンの大会がありランナーがたくさんでちょっと交わすのに苦労するが8時に無事到着。朝はまだ10台ほどであったが帰る時には100台くらいになっていた。
身支度をして8:15に出発。東海道自然歩道等を交えてひと歩きで上日川峠に戻り、よく踏まれた落ち葉の道を行く。ふわふわの柔らかな感触を味わいつつ秋の山を行く。30 分で福ちゃん荘を過ぎ、さらに富士見小屋を過ぎると左に富士見新道の分岐となる(9:05)。
落ち葉の道 / 家族連れや若いカップルが多い
最初はよく踏まれた道で快適。途中から沢沿いになり飛び石で渡ったり倒れた手すりの横を歩いたり。朽ちかけた古い看板もあり、「賽の河原」への道を分け徐々に曖昧になる踏み跡を辿り開けた熊笹の原にでる。振り返ると雲上に雪をかぶった富士が日本画のようである。
富士の絶景 / ハイキングの友はたいてい片桐のザック
再度朽ちかけた小さな看板があり、右に女坂、まっすぐが男坂とある。ここはまっすぐ進むが後から調べると女坂側の方が岩稜に近いとあった。踏み跡もわからなくなるが岩が見える方に登っていき、グズグズと崩れる石を丁寧にさばいて登る。
息子は山歩きは慣れていないが、ボルダリングをやっていたので少々の岩場は問題無し。自分も古い山屋であり、革靴(LL Bean軽登山靴)でのクライミングはお手の物である。稜線からハイカーの声が聞こえる中、最後にIII級弱くらいの登りを経て稜線に10時に到着。
稜線では多くのハイカーが休憩している。ここから雷岩を経て大菩薩嶺の山頂までほんのわずか。軽く休んでから再度歩いて10:20に山頂到着。居合わせた人達と写真を撮りあったりしてから昼食場所を探しながら下山開始。
のんびりとした山頂への稜線 / 富士見新道の鎖は撤去したとの看板。廃道まっしぐら?
富士の絶景。湖は上日川ダムの大菩薩湖。駐車場はあのあたり。
結局展望の良い雷岩あたりで食べることとし、トランギアのアルコールバーナーで湯を沸かしてカップ麺&おにぎりで軽い昼食。遠く南アの山々もよく見通せる。右手前に甲斐駒・仙丈、奥に白峰三山と思しき峻峰が屏風のようである。
下りは雷岩から唐松尾根にルートを取り、最短コースで降りる。下るにつれて紅葉の林となり、福ちゃん荘の手前では赤く色づいたカエデが見事。12時ちょうどに下山し、12:35駐車場に到着。往路を上日川峠に登り返し、塩山方面に狭い山道を下り、途中の「大菩薩の湯」の露天風呂で汗を流し、新蕎麦を土産に買って帰宅。高速が事故渋滞で茅ヶ崎に戻ったのは17時半となった(幸いこの日も山梨県のコロナ感染はゼロであった)。
やはり真っ赤な紅葉は目立つ
「大菩薩の湯」は徹底したコロナ対応
[コースタイム]
05:20 茅ヶ崎
08:25 上日川ダム北岸駐車場発
08:55 福ちゃん荘
09:05 富士見新道分岐
09:40 男道分岐
10:00 稜線
10:20 山頂
10:30-11:20 雷岩(昼食)
12:00 福ちゃん荘
12:35 駐車場
[撮影機材]
OM-D E-M5 + M.Zuiko 14-150mm
[トラック]
田舎からみかんが大量に届いた。ありがたし。
オーストラリアのファイアーファイターカレンダーを今年も調達(山火事対応の募金となる)