湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

鍋割山直登ハイク(寄から沢ルート)

GW直前の金曜日、1日休みを取って鍋割山に登りに行く。人気の山らしいが、松田町の寄(やどりぎ)側からのマイナールートで静かに新緑の山を味わう。寄は2月のロウバイの時期に来ているが、この時期も大きな藤の木が山肌を飾って美しい。今回は奥の寄大橋まで行き、そこから沢沿いの道を行くことにする。

 

寄集落からさらに奥に走る       /  立派な赤い大橋

あちこちに藤の花が咲いている

 

大橋から先は車は入れないが、酒匂川上流域の水源灌養林として手入れされているようで、作業小屋や協賛企業の表示などが目に入る。ゲートから少しのところに立派なトイレ棟があるのもありがたい。帰りにはレンジャーに連れられた人たちで賑わっていたが朝は誰もいない。

 

8:35出発。車止めゲートから歩き出し、寄沢沿いに10分ほど歩いてから、遊歩道と別れて登山道となる。沢沿いに時々巻道になっていたり堰堤を乗り越したり結構アップダウンもある。沢を渡るところもあり若干ルートがわかりにくかったりする。このためかガイド本には載らずやや難路の扱いとなっている理由らしい。

渡渉時々。水はきれいである       /  緑が目に眩しい

 

いくつか支沢を越え、尾根を巻いて遡上すると、雨山峠への分岐となるが、自分はここから鍋割山に直接登るコシバ沢(最後は右股で山頂に直登)を行くことにする(9:40)。滝もなく水量もごく少ないのだが、トレースはなく堆積した石や木の根を掴んでよじ登るルートである。時々林業の作業場があり踏み跡もあったりするので使わせてもらうが、基本はひたすら高い方へよじっていくのみ。沢沿いなので、オオルリやコガラのさえずりも方々から聞こえる。他にもツツドリ、ウグイス、啄木鳥のドラミング(コゲラ?)も。さらに独特の「アオーアオー」アオバトと思われる声も。大磯海岸が有名だが飛んで移動するのかもしれない。

雨山峠への道から右に分かれる

ひたすら岩屑のザラザラした中を行く。林とのコンタクトラインあたりが歩き良い。

小鳥のさえずりも多い(コシバ沢の様子と録音2つ)

https://www.youtube.com/shorts/zVvYg5lqqgk

https://www.youtube.com/shorts/TZWNGrZrQQk

 

ぐずぐず足場が崩れる中を登り続けこと1時間強、ようやく稜線の青空が見えてきて、振り返ると富士がきれいにみえていた。11時に稜線に辿り着きあとは100mほど稜線の登山道を辿って11:05に山頂到着。山頂は山小屋があり開けて気持ちがよい。相模湾の海と富士山、箱根方面も展望のきく良いハイキング日和。20人ほどが休憩していたが、名物と聞く小屋の鍋焼きうどんはすぐに注文できた。1,500円。

 

30分ほど休憩してから山頂を出発し、往路を引き返し雨山峠方向に向かう。風化が進む稜線は結構激しく左右から侵食されていて、鎖場などもある。なるべく使いたくないのだが、もろくて崩れるので安全のために最低限度使って下る。鍋割峠から雨山峠へは登り返しも多く結構な難路ではある。途中3人の単独行の方とすれ違ったのみで静かなルートである。雨山峠を12:25通過し、白い風化した沢を下り、分岐点に12:45到着。あとは往路をところどころ適当に歩いて13:35大橋に帰着。

東名高速の新秦野インターまで、ゴルフ場のある山を越えてショートカットで行こうと思ったが、これが細くて複雑な道。迷い迷いで30分以上はロスしてしまった。乗ってしまえば茅ヶ崎までは一走りで快適に帰宅。

雨山峠からの道はとても荒れている

 

この時期はツツジ等多くの花々が咲き始めている。

 

GPSトラック

息子がカレーを作ってくれた。料理修行中。