湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

正月は湯田温泉

今年の年末年始は長女夫妻が初めて瀬戸内田舎の母を訪ねてくれることとなっている。とはいえ、高齢でもあるので家には大晦日の一泊としてその後は皆で湯田温泉に泊まる計画とした。

30日にまずは弟が先に戻り、ついで京都経由で自分たち家族が戻って布団やら食事やらいろいろ準備。冷凍の肉料理やシュウマイ等を送っておいたのがお役立ち。

31日に広島空港からレンタカーで娘夫婦が夕方やってきた。母と仏壇に挨拶等してから、ちょっと離れたレストラン(半島から橋を渡った島にある)に行っ

 


て夕食。いつも混むが今日は貸切。近くの温泉に入って温まってからだだっ広い田舎の家に戻り、紅白をみて年越しそばを食べる平和な年越し。地元の「獺祭」のちょっといいのをお歳暮で貰っていたのでこれをおいしくいただく。

 

1日朝、地区の恒例行事で早朝から高台に登る。母と娘夫婦と連れ立って登り、焚き火にあたりながら初日を拝む。

お福茶とお雑煮(母の味を自分なりにさいげんしてみた)を食べて、取り寄せていた大きなお節料理を食べながら正月番組を観る。娘夫婦は放送関係の仕事なのでいろいろ作り手の苦労がわかるらしい。

昼から車2台で山口市湯田温泉に向かう。今年は雪もなく山越えも心配なし。自分たちが子供の頃からある老舗旅館「T」に泊まる。チェックインしてから界隈を散策し、中原中也の記念館や井上馨遭難の碑など訪ねてから土産店などを冷やかし、ひと風呂浴びてから夕食。旅館らしいなかなか豪華な料理をほぼ全員外国人スタッフが親切に出してくれる。母も地元すぎて宿泊は初めてだと楽しそうである。




「名物おかみショー」なるちょっとこわいイベントが売りらしいのだが、今日は年に2日だけのお休みだとのこと。おかみご自身で各テーブルにご挨拶に回っていた。代わりに部屋でYoutubeで拝見。皆で笑い転げながら過ごす。「これはYoutubeで良かったのでは」と娘の連れ合いはボソッと一言。私も同感。

 

しかし、部屋に戻ると能登での大地震の緊急通報と特別番組が。皆大いに驚き心配して夜を過ごした。

ちゃんと指示通りにEVに乗る

 

翌2日、能登の大きな地震被害に加え、羽田空港で航空機事故の報道。ひどい年明けとなり心が痛む。今日は北国出身の娘の夫を案内して市内を見て回る。自分にとっても高校生まで住んでいた街でとても懐かしい。

最初に常栄寺雪舟亭。雪舟の意匠による日本庭園は今も変わらない。

 



途中母の靴が壊れたりとハプニングがあったが無事リカバーして、瑠璃光寺&香山公園へ。あいにく国宝の五重塔は瓦の吹き替えで養生壁の中。毛利家の菩提寺や鶯張張りの石畳等を見てから、下関名物瓦そばを食べて昼食休憩。





午後は、あまり知られていないが自分たちが育ったエリアの野田神社、豊栄神社、今八幡宮等へ。母がずっと通っていたお茶室緑庵もここにある。とても懐かしい空気。



サビエル記念聖堂に寄ってから、最後に山口が誇る外郎の御堀堂の本店へ。お土産を買ってから生外郎を小上がりで熱いお茶といただく。




娘夫婦とはここでお別れ(幸い翌日の広島発のフライトは予定通り運行された)。軽自動車に乗り切れないので弟と息子は鉄道で瀬戸内の町まで戻った。

大変な災害の年明けとなったが自分達はどうにか無事過ごすことができた。羽田へも4日の便はちゃんと飛んでくれ、いろいろな方に感謝。