湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

遠くから台風を心配

よりによって、台風19号は湘南あたりを直撃する進路となっている。

家族に何度か電話をしながら用心をするよう呼びかけているが、南半球からでは心配しかできずにいる。

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来なくて良いのに招待状なしに勝手に来ることを「Portuguese Entrance」というとポルトガル出身の先生に教わったことがある。

 

シドニーは昨晩の雨が抜けて朝は晴れ間がでて、涼しい朝となった。いつものとおり朝英語を勉強しにWynyardに行く。受付係の方も茅ヶ崎なので心配は一緒。昨日作ったシフォンケーキをお渡ししておく。何人かの先生(といっても20〜30代の若い方々)に習ってきているが、最近よく当たるアルジェリア出身米国人Aさんとは国際関係の政治話題や日豪の地方社会の課題等結構堅い話題で会話が深まりありがたい。表現や語彙等で素早く修正を加えてもらえるもの良い勉強だが、おかげで最近はあまりなおされずに会話を続けられることも増えてきたように思う(気のせいかもしれないが)。継続は力と信じたい(楽々と楽しそうに話せる商社や銀行の若手にはとてもかなわないが)。

帰りに、なじみのカフェでアサイーボウルとラテでブランチ。最近英字フォントの本を読んだりしているので、ビンの活字フォントなど見入ってしまう。デザインは大切だと思うこの頃。

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トミー・コードウェルの「The Push」を読み進めながら、はるか昔に度々訪れたヨセミテの空気感が戻ってくる気がする。エルキャピタンの花崗岩の岩肌の固い粒子や長く伸びるクラックシステム、はるか下に見える樹冠の高度感等思い出す。たった一年であったがバークレーにいたので、あのエリアの雰囲気や人の感じは幸い今でもすっと入ってくるのがありがたい。自分は今は下手なボルダラー(の衰退期)にすぎないが、まだ冒険を含んだアルパインクライマーの血脈が少しは残っているようなきがする。

(Patagoniaがアップしてくれた核心ピッチ。痺れる。)

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送別の季節

海外で働いていると急に帰国を命じられることもあり、今月も親しくしてもらった友人が2人急に日本に戻ることとなった。

幸い今週はシドニーにいることができたので、ささやかに送別の場を持つ。

おひとりはまだ若い方だが、しっかりとしていていつも朗らかにしてくれた人。西日本の出身で故郷が近かったのでよくそんな話をした。ご多幸を祈りたい。

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食事のお礼にとチョコをいただいてしまった。

 

もう一方はご近所の方。同世代の集まりの中心になってくれていた人なので、皆で送別会とする。金曜夜に急遽開催となったので、自分の部屋を会場にご提供。料理もワインもふんだんに持ち込まれ、豪勢な夕食会となった。自分は前夜4時間で、シュークリーム、プリン&コンポート、フィナンシェ、抹茶シフォンを特急で製作しておく。ここは気合いの入れどころである。

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寂しくはあるが、これも人生(This is life)?なのであろう。前途のご多幸をお祈りする。日本できっとまた会うのであろうからNo Worriesである。

 

 

連休最終日

朝から9Degrees本店へ。祝日の今日はLane Cove店は閉店とのことなので急遽行き先変更。昨晩は皆呑んだくれていたようで待ち合わせ調整は混乱気味だったがどうにか無事集合。今日デビューのOさん、Yさん、久々のマッチョマンS太郎さん、いつものI君、N君、H君、そして紅一点N子さん。

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朝一番、ガラガラ         /    すぐに混んできた。なぜか「茶」

 

新人二人は若く運動経験者なので楽しみである。あまり高さも苦にしないし、バランスも良いようである。さすがに最初は力に頼るので腕がパンパンの模様。S太郎さんとN子さんはV1あたりを安定的にこなしているし、今日はI さん、HさんもV3をクリア。N井君もあわせて底上げができているきがする。そんな中自分は2日連続なので身体が重く、スイッチが入らない。右ひじ内側の痛みもあってボチボチにする。それでも一応皆がやっている大ハングV3と中央ピラーのトリッキーなV3をクリア。

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今日デビューの2人。テニスのY君   /   バレーボールとランニングのOさん

f:id:japaneseclimber:20191007174526j:plain覚醒したI 君?(体幹が強くなった)

皆で、Crows Nestのラーメン(立ち食い飲み屋のトンコツ)を食べてから解散。久々に和食食材店Y屋さんでおでんやらアサリやらを買い出ししておく。

帰って少し昼寝してから、「The Push」の続きを読んでいるとクライマー心が刺激されトレーニング意欲が戻ってくる。ということで、アパートのジムにいってウェイトをやる。これから続けられるとよいのだが。密かにレベルアップを誓っておく。

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スポルティバ、ミウラー系三姉妹  /   こちらは昨日洗った白ズック。白くなった!





 

夏時間(Day Time Saving)開始

朝起きるとなんだか8時半。寝過ごしたかとおもったが、今日から夏時間(Day Time Saving)となり1時間時計が進んだせいであった。こちらでは皆もう慣れてしまっているのか、特にテレビ等で周知することもなく10月第一日曜の深夜に自然に夏時間に切り替わる。特段困っているひともいないようである。2つあるアナログ時計を進めておく。

この時期になると、赤いゲジゲジの花が目立つようになる。Brush Tree(ブラシの木)と皆読んでいるが、たぶん正式名があるのであろう。夏の気配を感じさせる。

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今日は、朝から洗濯、掃除をして、さらに洗車もする。ついでに水道配管の繋ぎ換えをしてウォシュレット(機械式)を温水対応にアップグレード。

料理の仕込みをし、メレンゲフォンダンショコラを焼いたりと忙しい。途中オルガンも弾いたりしたのであっという間に時間が過ぎる。

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それでも午後に軽くクライミングに行っておく。新しいシューズを早く馴染ませたい。9Degrees3 (Lane Cove)は結構混んでいて、またルートが大きく変わっていた。V1を幾つか登ってウォーミングアップしてから大ハングのV4にトライするが、これは結構ムーブが遠くしんどい。女性クライマーがきれいにヒールフック掛け替えでクリアしていたが、自分はうまく決まらない。強い男性クライマーはキャンパシングで上り下りしていたがこれはまったく参考にならず。結局今日は3便出したが、中間部までで断念。

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V4急傾斜のパワールート。今日一番人気。 奥のボテ(V4)のはうまく登れた。

 

垂壁のV2(ピンクホールド、黒ホールド)をフラッシュし、もうひとつ奥のV3ピンク賞ホールドをやってみる。微妙な右の極小フットホールドは、新シューズミウラーの威力でピタリととまりちょっと良い感じであった。

 

いろいろ心配

今日から3連休。月曜はNSW週ではLabor Day(勤労感謝の日?)の祝日。QLD州も祝日なのだがQueen's Birthday(女王誕生日)。

 

朝大雨だったのだが昼から回復。近所で若い友人たちがバーベキューに誘ってくれたのでのこのこと参加。新しく赴任してきたY君に声がけして連れて行って紹介しておく。まだ20代後半でテニス等の運動も好きだが、ピアノも弾くという好青年。一度聴かせてもらいたいと思う。骨折から回復のT美さんも元気そうに参加していたが、もう普通に荷物を持っているのでちょっと心配してしまう(もう、制限はないのだそうだが)。

自分はシュークリームを焼いて持参。また、羽田空港仕入れた「越乃寒梅」大吟醸も持って行く。いつもどおり、買い出し部隊がフィッシュマーケットからいろいろ仕入れてくれており、美味しくいただく。フランス人のC君と日本人のKさんご夫妻は2歳半の娘さんを同伴。大変可愛らしく和んでしまう。子育ては遠くなりにけり。

それにしても皆干支が2周りくらい違うメンバーであり、遊んでくれることを感謝しなくては。

散々食べて飲んでから、さらにパブに繰り出す若者軍団を見送って自宅に戻る。ラグビーの日本・サモア戦の経過を見ていると、弟より連絡があり、父が肺炎で入院とのこと。つい先日元気であったので大いに驚き、母に電話してみたところ、幸い大事にはならず回復中の様子であるが、それにしても急なことであった。妹や妻にも伝えて、気をつけてもらっておくようにする。

また、先日膝の手術をした近所のKさんから経過を知らせてもらったが、いまだあまり動かせず杖のままでようやくリハビリ開始とのこと。あれだけ元気だったし若い方なので、きっと回復されると信じたい。

自分は幸い今は大きなトラブルがないだけに、逆にいろいろ心配。

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昨日のジョージストリート。トラム線路がほぼ完成し停留所もできている。

彼岸花の時期の帰省

シドニーに戻る前に、一泊で瀬戸内の田舎に戻る。正午頃に羽田を飛び立ち、本を読んでいるとあっというまに瀬戸内海の上空。雲が多く日は陰っているのだが、水彩画のような穏やかな景色が広がっていて、なかなか良い。多島の内海は今日はとても穏やかであり、少し靄も立っている。

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靄が立っている            /   大島瀬戸

いつものとおりバスで駅まで行って山陽線に乗り継ぐが、スムーズに走ったのでひと便早い列車に接続。離陸から2時間50分で小さな田舎駅に到着し父の車に迎えられた。稲穂が色づき始め、彼岸花が咲いているこの時期に戻るのは久しぶりな気がする。

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幸い両親とも元気であるが、さすがに高齢になってきている。台風も来ていたので家の周りなど見て回り、あわせて通信周りや郵便物等をチェックして、問題ないかをよく確認しておく。

畑でかぼちゃやピーマンを少しとったり、近所から頂いた栗などをお土産にもらったので、明日空港に見送りにくる妻に渡すことにする。母の料理と父の刺身を食べて地元の日本酒をぬる燗で飲むいつもの夕食。いつまでも続くとよいがそうもいかないのであろう。

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芙蓉の花が満開                                   /    かぼちゃの花もなかなかのもの

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翌朝、いろいろ書類を見ているとやはり問題も生じているようなので、少し整理しておく。もう少し大きな問題もあったので、これは持ち帰って分析することにする。周囲に良いひとが多いのだが、そうでないこともあるので、しっかり守らなくてはいけない。

 

翌火曜、夕方までいろいろ話をしてから、羽田に戻り、妻とおでんを食べてからシドニーへの全日空便に搭乗。また年内には一度帰国が必要な気がする。

機内誌にバンクーバーの記事があり、花崗岩の岩場スコーミッシュがでていた。ヨセミテの名クライマー、ピーター・クロフト(Peter Croft)の修行場。ちょうどクライマーのバイブル(?)「ビヨンド・リスク」を再読し、彼の章を読んだところであったので見入ってしまった。アレックス・オノルドによる17年のエルキャピタン初フリーソロにつながるソロ(ヨセミテのアストロマン等)を成し遂げた達人。

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 スコーミッシュの岩場    /  知人がギリシャでお土産に買ってくれたハガキと磁石

 

先週丸善で買ったトミー・コードウェルの「The Push」を今読みふけっているが、ハーディングやロイヤル・ロビンス等の開拓期リーダーとの接触から、スポーツフリーのトップクライマーであるリン・ヒル、クリス・シャーマとの研鑽、そしてエルキャップのハードフリークライマー故ディーン・ポッター、そしてアレックスにつながる達人たちの糸には、見えざる力の存在を思わずにはいられない。厚い本だがすぐ終わらないようチビチビと読んでいきたい。

ともあれよかった日

今日は通院の日。2013年の2月にアクシデントがあってから、ずっと定期診断を受けていたが、本日を持って経過観察も終了となった。ずっと乗っかっていた重しがすっとなくなったような感触。ともあれよかった。

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中央線で東京駅に戻る際は空も快晴、気持ちも晴れ晴れ / 残念ながら野鳥はいなかった

 

東京駅に戻って、丸善で本を買って帰る。トミー・コードウェルの「The Push」も。この本は自分が買わねばと勝手に思う。ヨセミテビッグウォールでのフリークライミング第一人者であるトニーの書を本物のクライマーの翻訳による自然な日本語で読めるのはありがたい。他にもお気に入りを数冊。Kindleには救われているがやはり紙でなければならないものもある。

家に戻り、息子とふたりでラグビーW杯の「日本ーアイルランド」戦をTV観戦。前半劣勢の中も粘ってキックでついていって後半動きの落ちた相手に逆転。まさかと思ったが見事勝利。湿気と暑さが味方。それにしてもしびれる戦いであった。

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夜、娘もやってきて家族で寿司を食べていろいろ祝うことにする。元気にやっているようでともあれこれもよかった。