湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

NZ遠足2 タラナキ山(続)

6時に起床。雲が低く山頂は見えないが、予報では雨にはならないはずである(NZの山岳天気予報サイトは天気図、天気予報、雲の広がり、気温等細やかであり、大変正確とも聞いている)。

車で再びビジターセンターに向かう。7時に到着すると、なんと昨日ガラガラだった駐車場はほぼ満車。なんとか場所をみつけて停めたがギリギリであった(3時間限定エリアとかは残っていたが)。

急ぎ身支度をして、7時10分に出発。何組かのグループに続いて出発すると、ほどなく方向板のある分岐にかかる。誰もが皆山頂に向かうのだとばかり思っていたので、何も考えずに同じ方向についていく。実はこれが今回の大失敗の原因であった。

f:id:japaneseclimber:20200218203002j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218203006j:plain

駐車場は満杯              /   分岐。何も考えずにまっすぐ右の道をいく

 

まっすぐ右の道は、Holly Hut Trackで少し右に寄りながら高度を上げていき、その後山腹を一周する2、3日コースであったが、上部はガスに包まれているし、前後に誰もいなくなっていたので、何か変だと気づいたのは1時間後くらい。途中左に分岐して頂上への道(Summitt Climb)につなぐ道があるであろうと思って、さらに進む。途中に確かに分岐がありはしごで登っていくのだが、The Pleateau、Maketawa Hutとの記載のみでこれがそうだとわからず、通過してしまった。地図を持たない山を甘く見た男への報い。

 

f:id:japaneseclimber:20200218203007j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218203011j:plain

山頂方面はガスの中

f:id:japaneseclimber:20200218203016j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218203019j:plain

火山らしい岩柱や浅い谷

f:id:japaneseclimber:20200218203023j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218203029j:plain

ここを左に行けば戻れていたのだが....。 /   トレランの若者ひとり

f:id:japaneseclimber:20200218203032j:plain

ガレ場が2つ。これを越えた先でようやく引き返す気になった。

 

どんどん右に曲がって支稜を越えていくようになり、さすがに引き返す気になった。2時間のロス。帰りでさらにロス。夕方に飛行機に乗るので、時間は限られている。いろいろリカバリープランを考えながら急ぎ足で戻る。どうにか1時間ちょっとで分岐まで戻ったが、すでに10時半。山頂2,518mまで6時間で往復すれば16時半、17時50分の飛行機にかつかつ乗れるか?ともあれ、やれるだけやろうということにして小走りで走るが暑いし、湿気も多いしですでにバテている。昔のようには登れない(涙)。 

f:id:japaneseclimber:20200218212518j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218212525j:plain

ここで左に行くのが正解        /   山頂方向はこのゲートを越えていく

f:id:japaneseclimber:20200218212604j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218212522j:plain

ガスが切れてきて徐々に山頂が見えてくる。良い形の山である。しかし、左脚に変な痛みもでてきたので、ようやく冷静になりペースダウン。こんなペースではさすがに続かない。1時間登った見晴らしがよいベンチのあるところで、休憩。ここまでとする。来年また来ることとしよう。

f:id:japaneseclimber:20200218203033j:plain

 

水分と軽食を補給して、少しのんびりとする。休むと決めると急に左脚が痛い。膝外の腱のあたり。足を引きずりながらゆっくり降りていると、山頂に行ったのであろう若者グループが走りおりてきた。下りは単調な道であるがたくさんの花々に癒される。 

f:id:japaneseclimber:20200218221020j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218221026j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218221028j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218221032j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218221035j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218221042j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218221045j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218221051j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218221055j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218221059j:plain

f:id:japaneseclimber:20200218221101j:plain

f:id:japaneseclimber:20200218221108j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218221112j:plain

 (コースタイム)

07:10 ビジターセンター発 [946m]
07:15 分岐
07:40 展望ポイント(ベンチ)
09:10 Holly Hut Track 引き返し点 [約1,550m]
10.25 分岐
11:25/12:05 Summit Climb TrackのNakatawa Tru1k分岐点 [約1,500m]
13:10 ビジターセンター着

 

駐車場で着替えてから、ビジターセンターで地図(遅い!)やお土産を少し買ってから、街に戻る。エグモント村の近くにマンガマホエ湖(Lake Mangamahoe)という綺麗な湖があるとのことなので、ちょっと寄っていく。100km/h制限の道からいきなり右折なので結構緊張する。一度行きすぎてしまいUターンして到着。

クロスバイクのエリアもあるようで、子供を含めたたくさんのライダー達がいる。自分は水鳥が見たいので、少し離れたゲートから進入。
黒鳥やかも類がたくさんいる!ゆっくりと走って、交互通行の未舗装路を越えたところの大きな木の根元の駐車スペースに停める。何台か車がいるが、餌をねだってかカモ達が陸をヨタヨタ歩いている。湖を挟んでタラナキ山があり、安らぐ場所である。少しうたた寝したりして過ごす。

f:id:japaneseclimber:20200218221501j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218221518j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218221503j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218221508j:plain

f:id:japaneseclimber:20200218221513j:plain

f:id:japaneseclimber:20200218221522j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218221524j:plain

シルバーアイ(ハイムネメジロ)。13gしかないが、オーストラリアから渡ってきた鳥。このためマウリ語名のTauhouは「見知らぬ人」との意だそう。

 空港に行く前に、海岸にも寄ってみる。海からもタラナキ山はよく見える。イーストビーチという小さなビーチでは、散歩したりサーフィンしたりして楽しんでいる。沖合に岩があったりして、湘南海岸を思い出す。海から見る山は好きだ。

f:id:japaneseclimber:20200218203047j:plain
f:id:japaneseclimber:20200218203050j:plain

f:id:japaneseclimber:20200218203054j:plain f:id:japaneseclimber:20200218203057j:plain

 

レンタカーを返し、予定通り17:50のプロペラ機でオークランドに戻る。国際線ターミナルの手荷物預かり所に大きいバックパックを預け(NZ$14/ 24Hrs)、Yellow Busという空港エリア循環バス(NZ$5くらい)でエアポートホテルにチェックイン。明日の島の旅に備えることとする。