6時に起床。雲が低く山頂は見えないが、予報では雨にはならないはずである(NZの山岳天気予報サイトは天気図、天気予報、雲の広がり、気温等細やかであり、大変正確とも聞いている)。
車で再びビジターセンターに向かう。7時に到着すると、なんと昨日ガラガラだった駐車場はほぼ満車。なんとか場所をみつけて停めたがギリギリであった(3時間限定エリアとかは残っていたが)。
急ぎ身支度をして、7時10分に出発。何組かのグループに続いて出発すると、ほどなく方向板のある分岐にかかる。誰もが皆山頂に向かうのだとばかり思っていたので、何も考えずに同じ方向についていく。実はこれが今回の大失敗の原因であった。
駐車場は満杯 / 分岐。何も考えずにまっすぐ右の道をいく
まっすぐ右の道は、Holly Hut Trackで少し右に寄りながら高度を上げていき、その後山腹を一周する2、3日コースであったが、上部はガスに包まれているし、前後に誰もいなくなっていたので、何か変だと気づいたのは1時間後くらい。途中左に分岐して頂上への道(Summitt Climb)につなぐ道があるであろうと思って、さらに進む。途中に確かに分岐がありはしごで登っていくのだが、The Pleateau、Maketawa Hutとの記載のみでこれがそうだとわからず、通過してしまった。地図を持たない山を甘く見た男への報い。
山頂方面はガスの中
火山らしい岩柱や浅い谷
ここを左に行けば戻れていたのだが....。 / トレランの若者ひとり
ガレ場が2つ。これを越えた先でようやく引き返す気になった。
どんどん右に曲がって支稜を越えていくようになり、さすがに引き返す気になった。2時間のロス。帰りでさらにロス。夕方に飛行機に乗るので、時間は限られている。いろいろリカバリープランを考えながら急ぎ足で戻る。どうにか1時間ちょっとで分岐まで戻ったが、すでに10時半。山頂2,518mまで6時間で往復すれば16時半、17時50分の飛行機にかつかつ乗れるか?ともあれ、やれるだけやろうということにして小走りで走るが暑いし、湿気も多いしですでにバテている。昔のようには登れない(涙)。
ここで左に行くのが正解 / 山頂方向はこのゲートを越えていく
ガスが切れてきて徐々に山頂が見えてくる。良い形の山である。しかし、左脚に変な痛みもでてきたので、ようやく冷静になりペースダウン。こんなペースではさすがに続かない。1時間登った見晴らしがよいベンチのあるところで、休憩。ここまでとする。来年また来ることとしよう。
水分と軽食を補給して、少しのんびりとする。休むと決めると急に左脚が痛い。膝外の腱のあたり。足を引きずりながらゆっくり降りていると、山頂に行ったのであろう若者グループが走りおりてきた。下りは単調な道であるがたくさんの花々に癒される。
(コースタイム)
07:10 ビジターセンター発 [946m]
07:15 分岐
07:40 展望ポイント(ベンチ)
09:10 Holly Hut Track 引き返し点 [約1,550m]
10.25 分岐
11:25/12:05 Summit Climb TrackのNakatawa Tru1k分岐点 [約1,500m]
13:10 ビジターセンター着
駐車場で着替えてから、ビジターセンターで地図(遅い!)やお土産を少し買ってから、街に戻る。エグモント村の近くにマンガマホエ湖(Lake Mangamahoe)という綺麗な湖があるとのことなので、ちょっと寄っていく。100km/h制限の道からいきなり右折なので結構緊張する。一度行きすぎてしまいUターンして到着。
クロスバイクのエリアもあるようで、子供を含めたたくさんのライダー達がいる。自分は水鳥が見たいので、少し離れたゲートから進入。
黒鳥やかも類がたくさんいる!ゆっくりと走って、交互通行の未舗装路を越えたところの大きな木の根元の駐車スペースに停める。何台か車がいるが、餌をねだってかカモ達が陸をヨタヨタ歩いている。湖を挟んでタラナキ山があり、安らぐ場所である。少しうたた寝したりして過ごす。
シルバーアイ(ハイムネメジロ)。13gしかないが、オーストラリアから渡ってきた鳥。このためマウリ語名のTauhouは「見知らぬ人」との意だそう。
空港に行く前に、海岸にも寄ってみる。海からもタラナキ山はよく見える。イーストビーチという小さなビーチでは、散歩したりサーフィンしたりして楽しんでいる。沖合に岩があったりして、湘南海岸を思い出す。海から見る山は好きだ。
レンタカーを返し、予定通り17:50のプロペラ機でオークランドに戻る。国際線ターミナルの手荷物預かり所に大きいバックパックを預け(NZ$14/ 24Hrs)、Yellow Busという空港エリア循環バス(NZ$5くらい)でエアポートホテルにチェックイン。明日の島の旅に備えることとする。