1日休みを取って、二泊三日でニュージーランドに遠足に行く。夏期に行くのはは初めてであり、また北島も初めてである。今回は、首都オークランドと商都ウェリントンの中間にある小さな町ニュープリマス（New Plymouth)にあるタラナキ山（Mount Taranaki、英名Mt.Egmont、標高2,518m)に行ってみる。火山国NZでも最も形の良い成層火山で、映画ラストサムライの撮影地にもなったそう。先住民マウリ族の伝承では、中央火山帯にいたものの美人の丘を誘惑して怒られて逃げてきたのだという。
14日（金）、バレンタインデー（豪州では男性が女性にプレゼント等する日になっている）に浮かれる軟弱者たちを背に、バックパックを背負ってバスに乗るハードボイルドな旅立ちであるはずが、バス停で知人に会ってさっそくムードは日常に。
この後細々とトラブルばかり。M20というシティに向かうバスに乗るのだが、なぜか320ばかり来る。数日前に番号変更になったと後から聞いたが、後の祭り。２本乗り過ごしてしまい、次に来た252番に乗ると、普段と違い途中ノースシドニーで運転取りやめ。次に来た乗り慣れない230番に乗り継いだが、目的駅と違う方向に曲がってしまう。それでもちょっと歩いて無事空港行き電車に乗車。ニュージーランド航空はボーイング787で運行であったが完全に満席。20分出発が遅れてようやく離陸。
快晴。サーキュラーキー駅で電車に乗り継ぎ / シドニー空港は平穏、マスクはほとんどなし
幸い定時に盛り返してオークランドに到着。国内線ターミナルまで歩行経路が表示されていたので歩いたが、実はほぼ１ｋｍあるそうで実際結構な距離であった。国内線でチェックインすると「regional」に行くようと指示があり、一番奥にある地方航路専用ビルに行く。ここはそれなりに立派な建物なのだが、なんと安全チェック（X線検査）がなく、扉を出るとすぐ歩いて搭乗となる。直前まで搭乗案内がなく結構焦った。機材はATR72の双発プロペラ機。いつも仕事で乗っているやつである。40分のフライトで小さなニュープリマス空港に到着。隣のオージーのおじさんが親切にタラナキ山のことを教えてくれた（畜産エンジニアで日本のハムメーカーの関連の仕事をしていたそう）。
それにしても、コロナウィルスが騒がれているが、道中ほとんどマスクの人はいなかった。たまに見ると中国人観光客であるが、数は少なかった。
マウリのあいさつ「Kia Ora」で迎えられ、さっそくレンタカーを借り出して15分で街中へ。宿への道中スーパーがあったので、ここで食料等調達。なにせNZは入国時の食料持ち込みに大変厳しく、違反時の罰金も高い（知人から、ラウンジのバナナを持ってきてしまい、没収された上罰金NZ$400とられた話もきいた）。ハイキングブーツ等も靴裏に土がついていたら持ち込み禁止。それだけ固有種の多い島だからであろう。
走り出すと早速タラナキ山が視界に入る。海辺の町だが、どこからでもよく見えるようだ。
SYD-AKL QF141 07.40-12.50
AKL-NPL NZ8045/ 14:30-15:20
モーテルにチェックインしてから、早速偵察に出かける。形のよい山で、とくに頂稜部が短く、富士山よりも尖って見える。道沿いいたるところに紫と白の大きな花が咲いていて美しい。
エグモント村(Egmont)まで100km/hで走り、右折してビジターセンターへの道に入る。ここも村を抜けると速度制限は100km/hとなる。常に右手前方に山が見えて良い。
ビジターセンターまで約20分。車がチラホラ停っているくらいで人影はない（翌朝の変わりぶりに後から驚かされるのだが）。センターで山頂部を双眼鏡でみるが、ほとんど雪も残っていないようだ。
10分ほど滞在してから引き返し、途中夕景の写真を撮りつつモーテルに帰着。手早くご飯をたべてから、明日に備えて早めに就寝。
飛び出し？注意 / 寝酒に変なビール（日本のではなさそう）
