30日(水)宿の窓から見ると快晴の空。予報でも今日までは晴れの様子。一方でシドニーは連日の雨予報であるので、帰りのどこかで雲に捕まるのであろう。
ゆっくりと支度をし、タオルやリネンをクリーニング袋に、ゴミは外のボックスに入れる。この辺りは管理者のいないアパートホテルの約束事。快適な3日間を感謝して宿を後にする。
今日は帰るだけなのだが、途中海岸沿いのKiama(キアマ)の潮吹き穴(Blow Boul)など立ち寄ってみることにする。Jindabyneのきれいな自然派カフェでコーヒーを買い、Coomaまで戻って州道B23号でキャンベラ方面に北上する。
途中ワイナリーに立ち寄ることとし、側道に入る。道はダートになり、4WDモードでゆっくりと進入。Google Mapでは今日もワイナリードアは開いているということであったが実際は残念ながら閉店中。狭い道を後進で200mほど戻ってようやく方向転換。次回の楽しみとして本道に戻る。
この先にワイナリーがある
しばし雄大な景色の中を走るが、カフェ等はほとんどなく、途中の小さな町Michelago(ミシェラゴ)にあるMichelago General Storeに立ち寄る。街道から500mほど入った小さな集落にある食料や種等も売っているカフェであるが、地元に愛されているようで客足が絶えない。コロナもあって今はTake Away(持ち帰り)のみだが外のベンチで食べられるとのことなので、昼食とする。自分はハムチーズクロワッサンとミルクシェークSとするがともにとても美味しかった(ミルクシェークは$3で量もたっぷり)。
ゆっくりする
東に折れB52号に入り、Budwang Range山地を越えて東海岸のNaura(ナウラ)に抜ける。ずっと運転してくれているMさんはワイナリーにぜひと言っていたが(本人は下戸)、看板のある最寄のは皆数十キロ先なので、一路山越え。途中ブッシュファイアの痕跡も痛々しいユーカリの林を抜け、昨年の大災害を思い出す。いつの間にか雲が厚くなり、時折小雨も降りだす中、携帯電波も届かないエリアを走り抜けて、ようやくナウラに到着。
両側の樹は真っ黒であるが、いたるところから芽吹いている。
ここからは町をつなぐ主要国道A1でシドニーまで帰れるが、世界一白い砂浜Jervis Bay(ジャービス湾)に寄って行く。Hyams Beachがギネス認定の白い砂とのことであるが、120名ほどの小さな集落にある小さな砂浜である。曇り空なのであまり白さを感じないが、海をみてくつろぐ。
さらに北上し夕方5時過ぎにKiamaに到着。真白な灯台のある駐車場に停め、潮吹き穴(blow Hole)を見学。懸崖に釣り人も多いが波は穏やか。潮吹きは2度ほど小さくあったが、30分ほど粘ったものの残念ながら今回は豪快なのは見れなかった。
白い灯台とたれ込める雲 / 岩場では磯釣りをしている人たくさん
待ってもなにも起こらないので / 止むを得ず自分たちでやる
あとはシドニーに戻るだけでありIllawara(イラワラ)湖から高速M1に乗ったが、タイヤ圧警告灯が点滅、再度高速を降りる。ガソリンスタンド(Petro Station)で見ると右後輪にぐっさりと釘。皆タイヤ交換をしたことがないとのことなので、ここは年寄りの出番である。ジャッキアップして細いスペアタイアに交換。VW車なのでロックボルトやらがありちょっとだけ苦労するがここは昔取った杵柄である。圧搾空気注入器が故障しているので別のガソリンスタンドに行き空気圧を確認してから本道に戻る。
思わぬトラブルにお腹が空いたので大きな街Woolongong(ウーロンゴン)で夕食をと思ったが目当ての店の前に長蛇の車の列。ドライブスルーCovidテストの列であり、早々に離れることとし、シドニーまで走る。Oさんが見つけた街道沿いのKiraweeの中華料理「House of Fortune」でようやく落ち着く。ここは22時までやっているし店員も親切。成り行きで中国語で注文をすることになり再度"昔取った杵柄"。玉米湯、XO醤ビーフ、清炒空心菜、麻婆豆腐などでドタバタの後半の疲れを癒す。
21時頃、ようやく約600km走った最終日を終了。無事で何より。