湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

遠足〜ピジョンハウス山(Pigeon House Mountain)

土曜日、久々に遠出して山に登ってみる。やはり山の中で過ごすのが気分転換に一番良い。 今回の目的地はピジョンハウス山(Pigeon House Mountain。アボリジニ語ではDidthul)。標高は720mと高くないが、頂上部分に砂岩の四角い構造がある独特の山容。このあたりはモートン国立公園(Morton National Park)の一部とのこと。

日本に帰国された方からいただいた「Top Walks in Australia」というガイド本でNSW州の良いルートと紹介されたいたので、早速登ってみることとする。日本ではほとんど知られていない気がする。

10時にゆっくりと自宅をでて、一路南に下る。M1高速からさらにA1(国道1号)を延々と行く。航空ショーを見に行ったイラワラ(Illawarra)

https://teradaya.hatenablog.com/entry/2017/05/08/000000

 や、妻と行ったKiama、Nowraや世界一白い砂浜のあるジャービズベイ

https://teradaya.hatenablog.com/entry/2018/08/14/00000

あたりを通ってさらに南へ。一人なので、最近日本で人気らしいKing Gnuの曲やクラプトンのギターとか好きなのを聞きながら、ガソリンスタンドで買ったドーナツを食べつつ運転する。海の街を見渡したりトラス橋を渡ったり牛や馬の放牧をみたり国立公園のブッシュを抜けたりとなかなか快適なドライブである。基本的に運転は嫌いでない。

ミルトン(Milton)という小さな町まで約3時間、ここから田舎道に入り、さらにダートを15km走ってようやく登山口の駐車場に到着(14:25)。特に最後の道はかなりの悪路で街仕様の自分の車には申し訳ない感じ。車は10台くらい。もう降りてきた人も。

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ダートに入り、交互通行の橋をわたっていく。このあとデコボコ道の悪路となった。

 

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14:35、素早く身支度して、山道に入る。ごく普通のよく踏まれた道でどんどん高度を上げる。30分で岩の上の展望ポイントに到着。降水確率60%とのことだったが幸い降りそうな気配はない(というか、こちらでは90% 等でも降らないことが結構ある)。むしろ雲が多く陽射しが遮られて助かる。

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ここから傾斜が落ちてしばし緩やかな道を行く。木々の間から山頂の岩ドームが見える。四角くて弁当箱のよう。ところどころ倒木や焦げた木々もあり、このあたりも山火事(Bush Fire)があることを知る。そういえば妻とNowraあたりを走った際にたくさんの消防車とすれ違ったことを思い出す。

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年配のご夫婦に挨拶して先に行かせてもらい、さらに若い姉妹を追い越していく(ご夫婦の娘さんの様子)。少し急登となり、ほどなく岩場につく。ここからはしっかりとした階段が設置されている。垂直の砂岩であるがしっかりとした岩質なのでロープがあれば登れそう。ときどきルーフになっている岩などもあり、なかなか立派。

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階段開始                /  なかなかよい岩場

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階段の連続              /   上から見るとジグザグでおもしろい

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階段トップに到着。           /  最後は岩の間のトレールとなる

 

15:45山頂到着。小さな子供をつれた家族など十人ほどが展望を楽しんでいた。テーブルマウンテンがたくさんあり、川の浸食による地形のようである。湿気が多く雲は低い。10分ほど眺望を楽しんでから、男の子を連れた若い父親と前後して降りる。男の子は怖がることもなく下っていき、なかなか勇ましい。娘さん二人も元気に上がってきたので、ゆっくり待って先にお通しする(下に降りたhttps://blog.hatena.ne.jp/japaneseclimber/teradaya.hatenablog.com/edit?sidebar=fotolifeらご両親が呼んでいたが、もう上に上がっているので聞こえまいと思われた)。のんびりだがそれなりのスピードで下山したのだが、父子に追いつかない。不思議に思っていたらどうも元気に駆下った模様。

途中いきなり小さな蛇が出てきて、あわてて飛び越す。S字をつなげたような形で正方形に収まっているのが恐ろしい。帰宅して調べたがたぶんこの子。「Mildly Venomous」というのはどの位の毒?マイルドに猛毒?

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気を取り直して歩いていると途中でさすがに父子に追いついたので先に行かせてもらったが、駐車場に到着したらすぐに走って降りてきた。たいしたもんだね、と声をかけたら父親は嬉しそうに笑って手を振ってくれた。下山16:30。

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頑張って降りる少年と見守る父親    /   両親を待つ娘さんたち。なかなかの高度感

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 いつものとおり、Fivetenの古いガイドテニーを愛用/  車は4台に減っていた。

 

ぱっと着替えて、16:35シドニーに向かって運転再開。ここから260km。途中これも恒例のMacks(マクドナルド)アンガスバーガーなどを夕食にして、20:45無事帰宅。

 

(今回は花々は少なかった。鳥影も薄かったが、ウグイスが鳴いていた)

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 (ルート) 

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