朝、4時半の朝食を食べ、同宿のみなさんと早出をする。
谷を詰めて、仙人池ヒュッテのある尾根に登りつく。快晴なので期待しつつ見上げると、まさに目の前に裏剣の姿が広がっている。
小屋の方に挨拶して仙人池のほとりに行き、ひとりでしばらく堪能した。贅沢なことだ。
一応記念写真(完全に山散歩仕様)
八つ峰からチンネ、三の窓とつながるラインはかつてよく通ったところであるが、こちら側から見るのは初めてである。
宿に荷物を少し預かってもらい、上に上がることにする。小窓雪渓から小窓へ、さらに池の平山に登り戻ってくる計画。
池の平ヒュッテにひとことあいさつして、その先から雪渓に向かうトレースに入る。剣本峰から北方稜線(の一部)をたどって小窓から下りてくるのが結構ブームのようだ。
仙人池ヒュッテを出発 左手に剣方面
このトレースはかつてはモリブデン鉱採掘のための道だそうで赤茶けたモリブデン鉱石が今もみられる。よく整備されていて、難なく雪渓に降り立つ。前方に2人組のヘルメット姿のパーティがいてしばらく前後するが、小窓から本峰に登って行った。
自分も超軽量ピッケル250gと簡易アイゼンで一応軽武装。小窓雪渓は緩やかなのでのんびりと登る。
小窓雪渓 U字型に「窓」
途中、少し前をイワヒバリ(?)が歩いている。追いつくとまた少し前を歩きつつ、こちらを見ている。人懐こい子である。
ひと登りで小窓に登りつく。反対側は西仙人谷、ここを越えて滑りこんでいく山スキールートがあるが、結構急傾斜だ。
小窓はのんびりとしたところ。
小窓には、剣から下りてきた3パーティほどが休憩中。一人ツバ広帽子にニッカボッカーの者が現れてきたので、ちょっと驚かれ行き先を聞かれたりする。みなさん雪渓を下っていったので、しばらく一人で小窓で休憩した後、池の平山に向かう。名前は穏やかだがここからの登りは結構悪いのでカメラはザックにしまう。左側の西仙人谷側が切れているが、基本的にルートは左端直登であり、ときどき見失いつつも左をいけばOK。ぼろぼろロープ等もあるが、基本的に岩角と木の枝で登っていく。仙人谷からはガスが湧いてきて、ついに視界がなくなってくることに、P2600を登りきる。その後池の平山まではハイ松をかき分けていくのだが、ルートを失い稜線右下にはいってしまい藪こぎとなった。少し高度を下げてハイ松をを回避しブッシュを漕いで稜線に戻り、山頂へ。小窓からは誰にも会わない一人行動であったが、ここからは地図にはないが仙人平まで立派な道がついている。
雲湧く西仙人谷。このあと稜線まであがった 一転穏やかな池の平山から仙人平への下り
池の平までゆっくり下り、小屋の前から右折して平の池まで下る。池糖と草原の別世界。チンネ・三の窓方面にガスが行き来し、良い眺めである。
だんだん雲が濃くなってくるので、仙人池ヒュッテまで急いで戻る。
幸い夕立ちはなく、小屋のまえからは雲間に剣が見える。明日が楽しみ。
9月21日(日)快晴、午後霧
小屋 6:00
仙人池ヒュッテ 7:45~8:00
池の平小屋 9:20
小窓雪渓下り口10:00
雪渓上橋 10:45
小窓 11:15~11:40
池の平山(山頂付近)12:30~12:45
池の平小屋 13;45
平の池 13:50~14:00
仙人池ヒュッテ 15:00