湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

極北の写真展

水曜。予約していた人間ドックを受診。コロナ対応に気をつけての諸検査、スタッフや医師の皆様に感謝。前回コロナ前の2019年末一時帰国の際のデータに比べて、体重は3kg強減、体脂肪率3%改善で10%台前半!血圧も低めで適正、視力は運転用メガネで両眼1.2等結構好調。しかしなぜか身長が1cm弱低くなっていて残念である。初めてノド麻酔での胃カメラもやったが思ったより楽でバリウム飲むよりずっと良い。特に悪いところはないそうでまずは安心。

早めに終わったので、本郷台でやっている星野道夫写真展に行く。感染拡大の中ためらっていたのだがWeb予約制に変わり人数制限されることになったので、当日予約。しかし平日とはいえ自分の他には誰ひとり入場者はなく閑散としていた。係の方による予約制になるまではそこそこ来場者があったとのことだが。恵比寿の東京都写真美術館での巡回展も昨年中止になっており主催者にも大変気の毒である。

f:id:japaneseclimber:20220126125826j:plain
f:id:japaneseclimber:20220126125842j:plain

会場のアースプラザ。県の施設。

f:id:japaneseclimber:20220126130105j:plain

今回の巡回展では氏の多くの写真とともに、手書きの原稿や愛読書、最初にアラスカの小さな村の村長に送った手紙&その返書なども展示されており、若かりし時の懸命に記した英字スペルに見入ってしまう。また、愛機のNikon F3(105mm f1.8付)は使い込まれ黒メッキの端が磨かれて地金が鈍く光っていた。狼が加えていったしまったエピソードの実機。

アラスカからカナダの先住民に共通するワタリガラスの伝承等からロシアのチュコト半島に活動地点を移動した矢先にカムチャツカで遭難。子供が生まれたばかりの40代半ばで。

懐かしい情報も。最初の記事掲載は1981年3月の「アニマ」、他にも「アサヒグラフ」「Field & Stream」などもうみな廃刊だが、美しい写真の自然雑誌がたくさんあったと思い出す。星野氏のアラスカへの最初の関心は「ナショナルジオグラフィック」系の書籍の写真だったそうだ。

身近な自然だけでなく遥か遠くの大きな自然やそこに生きる生き物を感じることもとても大切との言葉に共感を覚える。氏も学生時代から山岳会に入って山の技能を修練していたようであるが、昨年末に山と渓谷社から「Animals of the North(邦題 極北の動物誌 ウィリアム・ヒューイット作)」が発刊されている。氏が「アラスカの自然を詩のように書き上げた名作」とした愛読書だったとのこと。ぜひ手にしてみたい。とりあえず今日は復刻本(福音館のもの)を一冊と氷原のシロクマのしおりを購入し受付の方にお礼を言って帰る。

f:id:japaneseclimber:20220126182729j:plain
f:id:japaneseclimber:20220126183001j:plain

 

妻と駅前で待ち合わせて、銀行や電気店での用事を済ませてから、裏道の小さなお気に入りのカフェにて少し休んで帰宅。閉店前だったので今日はここも貸切。

f:id:japaneseclimber:20220126161859j:plain
f:id:japaneseclimber:20220126161936j:plain