鳥海山は春スキーの好適地でかつて山頂からショートスキーで気持ち良く格好したことがある(https://teradaya.hatenablog.com/entry/2006/05/27/184932)。そのころも日本海からの風を利用した風力発電エリアであったが、今はさらに多くの風車が立ち並んでいるという。ご縁あって見学させてもらうことになり一泊2日ででかけてきた。ちょうど紅葉の時期であるのも心躍ることである。
4日(木)朝、快晴の羽田から出発。コロナが治まっていることもあり、JAL便は満席に近い。左側の窓側席からの眺めを楽しむ。関東平野を越え那須連山の上をとおり北上すると東北の山は紅葉の盛りである。針葉樹林の濃い緑と紅や黄色の広葉樹林がくっきりとコントラストになっている。
秋田空港から車で1時間、由利本荘まで走り、鳥海山の麓のなだらかな高原に上がる。残念ながら鳥海山は雲の中であるが、地元の方の話ではもう上部はすっかり雪化粧だそう。いたるところに大型の風車が並んでいる。最近建ったのは羽(ブレード)が40m以上ありタワー部とあわせて120mほどの高さになるそう。一年中(特に冬期)雷撃が多いことや海に近く塩害対策が大変等苦労も多いそうだ。山の上までは機材の搬入路も大変であるし、冬の巡視はスノーモービルを駆使する等なかなか他の地域とは異なる特徴も多い。
海岸に近いビジネスホテルは10階以上あり大きいが、駐車場は満車となっていた。観光の人というよりも工事関係者が大半のようで、これも風力発電が盛んだからかと思われる。夜、きりたんぽやイブリガッコ(お漬物)などをつまみに地酒をおいしくいただいた。
5日(金)冬の吹き出しの雲によるにわか雨もあるが時折晴れ間ものぞく。宿の窓からも海岸に建つ風車がたくさんみえる。こちらも塩害・雷害、加えて砂の吹き溜まり等に悩まされるそうだが風はとても安定しているようである。
秋田空港に戻り、家人に頼まれた銘菓「さなづら」(山葡萄のゼリーのような菓子)、同「もろこし」、「金萬」の生、稲庭うどん等買って帰る。由利本荘の酒「雪の華舎」も。秋田はうまいものも多くきれいな土地でまたぜひ訪れたい(増田の蔵群が特にお勧めだということなので是非次回)。帰路は雲の上を飛び、猪苗代湖を経由して戻った。
ずっと雲の上であったが / 猪苗代湖はみえた
「さなづら」は家人のも好評 / たまたま駅で青森物産展開催中。450gもある「世界一」