金曜日。天気予報がちょうど好天を告げているし、ちょっと仕事も一段落したので、一日お休みをもらって久しぶりの遠足に行くこととする。日本の山は久しぶりであるし、身体もすっかり鈍っているはずなので、紅葉と展望を期待して山梨の茅ヶ岳に行くとする。深田久弥の終焉の地としても知られている偽八ケ岳である。
朝5時過ぎに出発し、高速を飛ばして韮崎へ。途中のコンビニで食料を仕入れていると続々と工事関係の車が来て若い作業員たちがたくさん来た。さすが平日。たくさん工事があるようす。山道をひと走りで、登山口へ。車が10台ほどいたが、山頂に向かったのは数パーティだけのようで、近くの深田久弥記念公園に行った人が多いようだ。
7:50登り始める。残念ながらここのところの高温のためか紅葉はまだ早いようであるが、どんぐりや栗のイガが落ちているおちついた山道となる。久々の日本の秋。
しばらくは先行者もおらず、静かな山道を行く。あまり飛ばさないように呼吸を数えながら行くが、ウールのパンツに長袖シャツだと少々暑い。女岩という大きな岩からは急登が続く。この山は浅いからなのだが、途中下りもなくこのまま山頂まで一本調子の登りとなる。少しだが紅葉した木もでてくるが、霧がかかり展望は利かない。どうやら1,500-2,000mあたりに鉢巻上に雲がかかっているようで、結局下山までこの雲は取れなかった。
先行パーティ2組に先に行かせてもらい、稜線に出てさらにひと登りで9:35に山頂に到着。久々なので息がきれるが、標高差800mを1時間45分なのでまあぼちぼち。
山頂には単独行の女性がひとりだけ。あいにく眺望はきかないが、急ぐ旅でもないのでおにぎりでも食べながらしばし待つこととする。上空にときどき青空がのぞくき始め、一瞬甲斐駒と鋸岳の稜線が見通せたが、すぐにまた雲の中に沈んでしまった。
一時間ほど休んでから、10:35に下山開始。登りで見落としていた深田久弥終焉地の記念碑に手を合わせ、快適に下って再びどんぐりの道へ。11:45下山して深田久弥公園にちょっと寄ってから11:50駐車場に戻った。
温泉を探して車を走らせると前方に大きな材木搬出トラック。親切に道を譲ってくれた。天気は快晴で遠くに甲斐駒と仙丈の稜線が広がる。鳳凰三山もよく見えるし、八ケ岳もくっきり。しかし振り返ると茅ヶ岳は以前雲の中。
甲斐駒&仙丈 / 韮崎は岳都 鳳凰三山の稜線が迫る
20分ほどの距離にある美術館とともにある白山温泉で露天風呂に浸かってから、隣の蕎麦を食べて帰ることにする。なんと風呂は誰もおらず贅沢にも貸切で堪能する。ちょうど向かいに茅ヶ岳でようやく山頂の雲が取れてきた。蕎麦は冷たくとても美味しかった。美術館巡りの人たちもいてほどよく賑わっていた。
豪華な3点盛り天ぷら蕎麦。お風呂に入ると150円引とお得。
八ケ岳と富士を眺めてから、中央道→富士横断道で御殿場のアウトレットに寄りシャツを2枚だけ買ってから順調に帰宅した。
[コースタイム]
登山口 7:50
茅ヶ岳山頂 9:35/10:35
深田久弥公園 11:45-50
登山口 11:50
[登下降高度]約800m
[機材]OM-D E-M5(初代)+ M.Zuiko 14-150mm、iPhone 12mini