湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

山の安全を思う

終戦の日。昨日は、映画「この広い世界の片隅に(In this corner of the world」を見る。のんはよい声優さんだと思う。Youtubeでレンタルしてオーストラリアは戦勝国であるが、日本の広島・長崎の原爆の日の慰霊式典についてもABCニュース等で報じてくれる。非常にニュートラルなトーンでありがたいと思う。

日本を離れていると気づかないこともある。一緒にMさんと富士山や日光白根に登ったりしたKさんが闘病中とFacebookで知る。無事の快癒を願う。またボルダリングをしましょうね。

山の事故の話もたいていは知っていたはずだったが、穂高岳山荘で山岳救助で活躍されたHMさんが2018年にシーカヤックの事故で亡くなられたことも今頃知った。Amazonで氏の本「穂高小屋番レスキュー日誌」がでていることで知ることとなった。穂高では山頂からのスキー滑降を終えた帰路に、後輩が白出沢出だしで滑落・骨折し山荘のスタッフ、長野・岐阜県警の救助隊員にお世話になった苦い記憶もある(https://teradaya.hatenablog.com/entry/2009/04/30/155810)。山荘から山頂に向かって片手アイスアックスでスキーを背負って雪壁を登りはじめた際に、「ネット張ってあるから大丈夫だが気をつけてな」と除雪スコップを手にしたスタッフに声掛けしてもらったのを思い出す。大学最後の正月に奥穂に登った際に用いた涸沢岳西尾根ルートの意外な困難さなども記されていたがとても納得のいく見解。

それにしても、登場する方が皆亡くなっていることにも驚くばかり。岡田昇氏の「北岳の岩場」「谷川岳の岩場」等のクライミングガイドは今でも手元にあるが岩登りに行く際は必須で細部まで読み込んだものだ。磯貝猛氏の写真集やガイドブックも好きであった。谷口けいさんやのようなスーパークライマーや、ヘリ救助の第一人者だった篠原氏なども、本当にちょっとした不注意で命を落とされている。

自分の周りでも涸沢西尾根を共に登った大学の後輩や最初の山岳会の先輩なども亡くなっているし、あらためて安全を思う。最後は確率なのでゼロにはできないが確率を下げるために手を抜かないことであろう。自分が山岳会をやめたのはそこでの違和感である。まあ、自分も怪我は多いが、まだ安全シロを多めに取っていたからなんとかセーフだった気がする。大学の山の会で、同期を一ノ倉沢で亡くした4年生が仕込んでくれたことに未だに感謝する(スリングの末端処理部は長くしてほつれ止めの玉を大きくする、必ずセルフビレーを取る、ロープ結んでいる奴には絶対話しかけない、とか)。

HMさんの奥様のあとがきの言葉や、その後引き継がれているブログを見ながら、ちょっとしみじみとする。山荘もコロナで大変だろうと思う。オンラインストアで何か購入しよう。

 

f:id:japaneseclimber:20200813194551j:plain
f:id:japaneseclimber:20200813194024j:plain

美味しい豆腐をいただいた。作りたての豆の香り /  炙りサーモン丼 近所のお店にはお世話になる

f:id:japaneseclimber:20200814234540j:plain

Nコーチ指導で柔軟性改善中。両膝とも内側靭帯負傷歴あるが、今は大丈夫(のはず)。