湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

シドニーボルダリングエリア(Front Line)偵察

 母の日。瀬戸内の母にたまには電話もしてみた。妻が良い花を送ってくれており喜んでくれたようだ。こちらも今日は良い天気で、気温も20度ほどで快適。朝焼けがきれいであった。

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上腕二頭筋の断裂は、術後の予後はよく、痛みもないし力も入る。ウェイトトレーニングができそうな感じ。しかし、問題は左肩インナーマッスルであるローテーターカフ(腱板)損傷の方で、こちらは時間がかかる。リハビリしながらだが、結構痛みはあり日に数度は痛み止め(Pain Killer, Panamax)を飲むことになる。

横浜の関節鏡手術の専門医の解説(http://www.keisuikai.or.jp/patient/cuff_tone-2/)が大変詳しかったのできちんと読んでみたが、非常によく自分の事例に符合していてわかりやすかった。自分の場合は、4つある腱板のうち「肩甲下筋」という肩甲骨の下から肩の前部をつないている腱板であり、確かに最初に痛かったのはまさにこの部分(2月9日 https://teradaya.hatenablog.com/entry/2020/02/09/203033)。この時に軽い肉離れくらいと甘くみて、検査も受けなかったのが長引く要因と今は思えるが、いまさらどうにもならない関節鏡手術のお陰で切開部は小さいが、2箇所の修復であったので数時間掛かったようである。

強度の運動ができるようになるには6ヶ月程度かかるとのこと、またリハビリがとても重要とも記されており、フィジオセラピストNick先生に言われていることとも一致する。せめて、また登れるようにリハビリに励もう。

 

シドニーには、屋外ボルダリングエリアも多いと聞くが、屋内ジム全盛の今、情報はなかなかないのが実情。20年近く前のガイドブックを手に規模が最も大きく課題の質もよいという「Front Line」に行ってみる。自分にとっては足腰のエクササイズとしての外出。

エリアはM2高速で西に走り20分ほどのCastle Hillという郊外住宅地エリアらしい。Darling Mills Creekという川の両側にFront Line, Trenchesの両エリアがあるらしい。最初にこの川がかかる橋まで行き、アプローチしてみる。橋から踏み跡を川まで下り、ハイキング道を歩きながら岩を探すと、右手側50mほど上方にボルダー(岩)がいくつかあるのを発見。不明瞭な踏み跡を辿って近づいてみる。日本の岩場探しの感覚だとアプローチはこんなものかなと思いつつ一番下の岩に到着。チョーク跡もあり、確かに登られているようす。しかしランディング(下地)もあまりよくないな、とブツブツ言いながらさらに上を目指す。

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橋の上から川(Creek)を見下ろす                    /    ハイキング道から橋

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川沿いの地味な(?)ハイキング道     /   上方に岩を発見!

 

この辺りからトレースはよく踏まれたものとなり結構人が出入りしている気配。上に行くと、平らなよい下地の上に様々なボルダーがどんどん出てくる。これは期待できる!

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良い下地!             /  おそらくFront & Centerというメインエリアの一角

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ウロウロしていると、ようやうクライマーの姿を確認。若い10代と思われる3人組がマットを敷いてトライ中。ここはクライマーの好みでいろいろ聞いてみると、車が停められるリザーブ保全地)公園がありそこから下ってくるとここに来れるそう。お礼を言って、橋の方向に戻りつつ進んで行くとさらに数組のクライマー達。皆親切だし、楽しそうである。クライマー文化は世界共通である。しかし、これだけ空いていれば確かにゆったりと過ごせるであろう。

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若い3人(スーパー美女クライマーを含む)   /   上級者らしい青年3人組

一旦トレースを橋まで戻り(実は橋から降りてすぐ岩場への踏み跡がつながっていた)。教わった通り、「大きなDip(凹み部=一番下って橋を渡り登坂になるところ)を越え、最初の道を左折、すぐ右折すると車が停められるエリア」に到着。きれいな保養地の風情。川側に降りる道を見つけ、「最初の分岐を左」に草の道を下って行くと、何人かクライマーがボルダリングマットを背に帰ってきた。先ほどの青年3人組も登ってくる。ここからはほんの5分でメインのエリアに降りることができ、道も明瞭。当分ジムの再オープンはなさそうであり、外での集まりもできるようになってきたら、ぜひ皆できてみたいところ。自分は当分登れないが、これなら森林浴がてらストレッチなどもできそう。

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きれいな保養地              /   ここからハイキング道に入ると岩場にもいける

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心地よい草の道              /  さっきの3人組は早くも帰宅。ひとりは巨大マット

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皆、帰るのが早いな。

 

そのまま、いつものIron Coveのランニングコースに行く。M4高速に街中を通過する長い地下トンネルができていて、あっという間に到着(逆に先まで行きすぎてしまった)。母の日なので、家族の姿が多い(家族での行動は人数制限がない)が、やはり制限解除の先取りでやや緩みすぎの集団もちらほら。こちらは空間が広いので、ランナーがマスクをしているようなことはない。本日の目標は、一周7kmを追いついてイーブンペースで行くこととしたが、好天にも恵まれコンスタントに6分後半/ kmでペースもあまり落ちずに一周したのでよしとする。

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母の日で少し人出も多いがこんな程度  /  上空を4発の大型貨物機が降下。旅行再開はまだはるか先。

 

夕方になって、NSW州政府より社会規制の一部緩和が発表された。来週金曜(15日)から、屋外10人(人数には子供を含む)までの集会や5人以内の他家庭訪問が可能となる。ちょっと意外だったのは、カフェやレストランも10人までの着席が可能となること。もちろん引き続き1.5メートルのソーシャルディスタンスを保つことが求められるが。他にも屋外トレーニング器具、屋外プールも条件付きで解除されるようである。ともあれ、ようやく流れが逆に動き始めた。

妻の作り置きの野菜揚げ浸しをローカルビール(4Sheets)とともに楽しみ、少しくつろぎのひととき。

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