豪州では、死者は少ないが感染者は急速に増えており、社会の雰囲気は一気に緊張モードである。オージーは楽天的だが、元より強力な検疫等で国を守ってきていることもあり、施策も迅速で皆遵守していると感じられる。
今週は立て続けに規制が強化された。非常に現実的で具体的。首相他がTVで強く働きかけており、実際実効性が非常に高いようで、拡大は若干速度が落ちてきたと報じられている。緊急でない手術(non-urgent elective surgery)の停止等もあり、自分の肩の手術も今ならできなかったかも等思う。
以下備忘。
○全豪での発症者数(NSWの発症者数)/ 死者数
3/5 52(22)/2
3/15 249(111)/3
3/30 4,107(1,918)/17
○今週の施策
3/29 連邦政府発表
・3/30(月)深夜から、全ての豪州人に対し以下を除き、自宅で待機するよう強く要請。
- 食料,必需品等の買い物
- 在宅での仕事や遠隔学習が困難な場合の通勤・通学 他
・また、以下の場合を除き,屋外・屋内含め家族以外との集会は2人以下に制限。
- 同じ世帯の人が一緒に出かける場合
- 葬儀最大10人,結婚式最大5人
・プレイグラウンド,スケートボード場,公の場の屋外のジムを閉鎖。
3/27(金)連邦政府発表
・豪州国外から空港に到着する者全員に,ホテル等での自己隔離を義務づけ。
3/25(水)NSW州警察発表
・政府規定に違反した個人に対し1,000ドル,企業には5,000ドルの罰金措置始。
3/25(水)連邦政府発表
・全ての緊急でない手術(non-urgent elective surgery)を一時停止は厳格に実施。
3/24(火)連邦政府発表
・一部の例外を除き,豪州人の海外渡航を禁止(従来は渡航禁止勧告)
・美術館,図書館等閉鎖、美容院・理髪店は30分までに制限。
・グループでの活動は避け,必要でない外出は避け,個人宅への来客も最小限に。
・結婚式は5人以下,葬儀は10人以下で,社会的距離をとるルールを守った上で実施。
・バーベキュー等の個人宅での私的なパーティーについても,自粛勧告。
3/24(火)航空会社
・JALは,羽田・シドニー線,成田・メルボルン線の一時運休を発表。
・ANAは,成田・パース線の一時運休を発表。
3/22(日)夜,連邦政府発表
・パブ等、屋内スポーツ施設、映画館,娯楽施設,カジノ,ナイトクラブ閉鎖
・レストラン及びカフェ(持ち帰りと宅配のみ)
・宗教的な集会及び礼拝場等、閉鎖。
手術後でまだ1ヶ月片腕を固定していなくてはならないが、日本への出国手段も無くなってきたので、世話をしてくれた妻も帰国とする。日本の対応の遅れも気がかりで逆に危険な気もするが、親のこともあり選択肢はない。3日前とうって変わり、空港は警察や自衛軍が警備し、入口が2つに制限されひとりひとりチェック。出国者本人以外は中には入れず、そこで妻としばしの別れとなった。豪州から日本に戻るのはANAの1便のみなので長い列ができていた。ラウンジも免税店も全部閉鎖で、がらんとしていたそう。
外から見守る(何の役にもたたないが) / 気をつけてね
もうフライトはほとんどない / 出発前にCrows Nestの篠懸の木の下でアイスを食べた
入国迎え側は一般車は入れず、全員チャーターバスでホテルへ強制隔離。途中、パトカーの先導によるバスが数台走っていた。報道では89歳の高齢者も19歳の少女(豪では成人扱い)も例外なく連れて行かれたとのこと。
この三週間世話をしてくれた上に、たくさん料理を作って冷蔵・冷凍してくれた。部屋もきれいにしてもらった。感謝以外ない。
大量の作り置き。当面籠城可能 / シェパードパイ、だったっけ
いろいろおいしかった