妻は明日のフライトで帰国となる。今回は自分の肩の手術のことできてもらい、ほとんど家のことばかりしてもらった(料理のおかげで術後2キロ太った)。コロナウィルス拡散防止策が次々打ち出されており、街にも出られない(出る気もしない)こともあり、せめて屋外で人のいないところを歩いてもらうこととした。
もう結構長く住んでいるので、裏道は得意である。自宅から線路を渡ってシドニー湾に向かって歩き、Greenwichに向かう。閑静な住宅街は人の姿もほとんどないが、いつもどおり花が咲き少し秋の気配の樹々が美しい。
古くからの居住エリアであり、教会や学校の建物は風格がある。庭の木も大きくのびのび枝を伸ばしている。ずっと南に下ると半島となり、海上警備艇が停泊していたり燃料タンクがあったりして、シドニー湾の実用面も感じられて面白い。
少しのんびり歩きすぎたか、突端のフェリー乗り場ではちょうどフェリーが出てしまうところであった。次の便まで1時間あるので、隣のBerry Island Reserve公園のベンチでランチとする。10m離れたテーブルには誕生日を祝う5人家族、反対側のベンチにはインド系の若いカップル。我々もゆったりとカップケーキなど食べながら、変わった角度からのハーバーブリッジやシドニー湾のヨットを眺めて休憩。
ここのフェリーは、市内サーキュラーキー(Circular Quey)港とコカトゥー島を往復している。下の島行きが来たのでこれに乗り、Woolwichの高級住宅エリア(自家用ヨット置き場等がある)を経て島まで行き、それから再度返し便でシドニー湾南岸バーチグローブ(Birchgrove)で船を降りることとする。ここは、細い半島になっていて以前気になって車で来たことがある。フェリーに乗っていたのは我々の他はほんの数名しかおらず(それでも屋外デッキに座る)、ここで下船したのは私たち2人のみ。
赤地のNSW民間旗 / こちらはフェリーの旗(House flag of Sydney Ferries)
とても小さなバーチグローブ(Birchgrove)のフェリー乗り場
ほとんどプライベート港のよう / 遠くにブリッジ
細い半島の細い道を停車中の車を避けながら10分歩いてから、左折して海岸沿いの公園を歩く。何人かボール遊びをしている少年や犬を連れて散歩する人たちがのんびりしている。バルマン(Balmain)に入り落ち着いた町並みを歩くが、ひっそりとしてほとんど人通りもない。妻は遠くの四角い塔がずっと気になっているので、それを目指して歩いていく。古いカトリック教会だったようで、今は小学校として使われているようだ。今はコロナの影響を学校も受けている、まだ閉校してはいないものの登校自粛の生徒が過半となっている。
ブリッジが近づいてくると下り坂になり、商店街の道をバルマンイースト(Balmain East)フェリー乗り場に降りていく。瀟洒な町並みのはずだが、厚い雲がかかってきたのと、コロナ対応でレストランやパブの営業が制限されている(持ち帰りのみOK)等で閉まっている店も多く、寂しい気配であった。今度はちょうど良くフェリーが来たので、走って乗り込み、湾を渡った反対側のマクマハンズポイント(McMahan's Point)で下船し、バスで自宅に戻った。このフェリーはいつもは大賑わいのルートだが、今日はガラガラ。一階屋内席は鍵を閉めて閉鎖されていた。バスもお客は数名。
半日であったが、よい散歩で少し身体もすっきりしたような気がする。
バルマンイーストを発って / マクマハンズポインントに到着。フェリーがたくさん
後半のピンク部はGPS電源入れ忘れ