4/27(土) 6:45に宿を出発。東に向かうのでちょうど日の出の光が正面で眩しい。舗装道で110km規制。周りはブッシュは茂るが荒れた大地。Goscoyne Junctionまで175km、8:30到着。ガソリンスタンドは24H無人給油。誰もいない。めいいっぱい補給 18リットル。ここまですれ違いも1台のみ。
Goscoyne Junctionへの入口案内 / 人気がなく閑散としている
この先はいよいよアウトバックに入っていく / Mt Augustusまで315km
ここから一番メジャーと思われる東回りコースをとることとする。8:30出発。すぐにダートとなる。フラットな部分もあるが、Flooding Wayとあるところは川が流れた後で荒地であるし、所々にゲート&排水溝の蓋があり、またDIPとあるところは窪地なので突っ込まないように減速しつついく。ひたすら東に向かうので、日射が前からとなる。100kmちょうどで分岐点。ここまですれ違いは2台のみ。すれ違う時は手を上げてエールを交わしていく。
大型の物資運送トラックが来ると遠くから砂塵でわかる / ここで左折して北上
Gascoyne川と別れてここから北上。ひたすらダートを走る。工事箇所の作業員や重機が数台。ジャンクションから270kmほどでようやうMt Augustus(マウントオーガスタス。アボリジニ名はBurringurrah/バリングラ) が見え始めるウルル(エアーズロック)の約2.5倍の大きさを誇る世界最大の一枚岩で、標高は1,105m。比高は850m強。
あまりカーナビは役に立たない Apple Car Play対応だが。/ ひたすら赤い道
さらに33km走ると山が大きくなり、一周道が左に分岐する。先に宿のTourist Parkに向かおうかと思ったが、まだ12時半であり時間が十分あるので今日のうちに登頂することとし登山口に向かう。20km走って登山口に12:45到着。ここまでCarnarvonからちょうど500km.
Mt.Augustusが近づく / この看板のあるあずまやから周回道路(40km)に入る。
周回道路で時計回りに裏側(西面)に回る / 登山口広場入口
登山口(Summit Trail)には車が2台停まっていたが、結局山頂まで誰にも会わなかったので、周囲を散策していただけのようである。ツバの広い帽子に虫除けネットを装着し、水を2リットルもって、12:55出発。ルートは岩の西側から最初北東に進み、稜線についてから南東に向かう形となる。丸い青印で案内され分かりやすい(途中まで緑はGeorge Routeという谷をいく少し時間のかかるコースが左に並走)。
登山口からの標高差はたかだか700m、往復距離12kmなのだが、気温32度と暑いのと、直射日光があたるのがしんどい。おまけにすごい数のハエ!ネットなしではとても登れない。最初の1時間でかなりバテる。ペースを落として少し木陰で給水しつつひとしきり登ると傾斜が落ちて稜線にたどり着く。ここからも暑い日差しを浴びながらとぼとぼと歩く。岩ではあるが木が茂るので普通の山の感じである。ただし足もとは赤い岩がむき出しの部分が多い。
稜線にでればしばし平坦路が続き最後に頂上にむけてやや急登。ほどなく石積みがある山頂に到着(15:00)。石積みに登ると360度の視界が広がる。ひたすら広い荒地だが結構岩山もある。ここは電話会社(Telstra)のアンテナがあるそうで、急に携帯にメール等が届く。ジャンクションでてからずっと圏外だったと気づく。
山頂に立派な金属ボックスがあり登山者の記録が収納されている。Carnarvon駐留軍からの寄贈だそう。自分の前の登山者は一週間前に2人。自分も短く記録し、15分ほど滞在してから下山にかかる。
最後のひと登り / 頂上には石塚とベンチがある
石塚の上に登ると360度の展望 / 重い金属ケースの中に登頂者ノートがある。
相変わらずの暑さと大量のハエ、また久々の山歩きでマメもできてしまいペースは上がらない。最後は正面からの西日でくらくらしながら17:15にバテバテで車に戻った。
若干の寄付をボックスに入れて、30km先の今宵の宿ツーリストセンターへ向かう。日が陰ると急に暗くなってきて少し焦りながら、18:00にすっかり暗くなって到着。 本日走行は529km。
簡素なキャンプサイトだがベッドがあるだけでありがたい。スタッフは遅い時間なのにちゃんと待っていてくれてありがたかった(ブリスベン出身のご夫婦)。さらにビールも販売してくれるのでGreat NorthernのAle7ドルを2本購入。
携帯電波も圏外でテレビもないので、ゆっくりと静かに床に着く。ともあれずっと行きたかった頂上を踏めて良い心地で眠りに落ちた。
とっぷり暮れてから到着 / ツーリストパーク
簡素な部屋だがありがたい / Mt Augustus夕暮れ