シドニー沖は、クジラの通路になっているそうで、冬を暖かい北（赤道方向）で過ごし、春に子連れで戻ってくるクジラをみることができる。今はちょうど戻りの時期のようであり出かけてみることとした。
出発は、ダーリングハーバーのKing Street 埠頭。フェリー乗り場より少し奥の観光船発着埠頭の第７番となっている。9時出航だが30分前からは乗り込むこととなる。30人くらいのツアー。それなりに寒いが、皆フロントデッキに陣取るので自分たちもそうすることに。安全インストラクションやスケジュール紹介＆船酔い対応等の説明があり、さっそく出航。穏やかなシドニー湾をハーバーブリッジをくぐりオペラハウスを見ながら進んでいく。途中、シャークビーチやフォートデニソン（砦島）などの紹介をしながら、マンリーを左にみながらタスマン海へ。赤白のHornby灯台（妻曰く食倒れ人形）を右手にサウスヘッド（ワトソンズベイ）を回り込み南下する。
もっと大きな船や、逆にボートのようなのも出ている中、岸から2－300mのあたりを南に進みながら、クジラを探す。最近はソナー等もあるので、見られなかったら無料で翌日に最乗船できるそうで、ほぼクジラに会えるらしいが、それでも近づけるかどうかは船長の腕によるらしい。先に来ていた船の近くにでクジラの背中がちらっとみえ、潮吹きもわかった。船は速度を上げて近づき、「手すりとかを叩いて！（Tap, tap!)」とのアナウンス。好奇心旺盛なので近づいてくるのだそうで、みなでカンカン叩いておく。
ブリッジをくぐって / 沖合少しのところが通路
そのうち、クジラの黒い背中が数１０ｍのところに現れる。２頭で泳いでおり親子のようす。潮吹きをしてしばらくするとまた潜っていくが、そのうちまた違うところに浮上してくるようで、また近くに行って並走する。大きな生物を見るのはやはりドキドキするものである。
大きな背中がゆっくりと動く / ミズナギドリ(sherewater）の一種
２時間ほどして、皆が満足したところでUターン。サウスヘッドまで陸側は50－60ｍの絶壁が続き、クライマーとしては登攀意欲をそそられる。日本なら山のようにルートができそうであるが、こちらでは登っている姿はなく、ときどき釣り人がいる程度。もっとも上にはずらりと別荘やフラットが並んでいて人気のようである。ケーキやくだものをいただき、コーヒーをもらいに船室に降りてみると、10人ほどが船酔いでゴロゴロと倒れ伏していた。思えば結構な揺れ方なのでそれも当然だが、ちょっと気の毒であった。帰りも湾内観光をして、13時過ぎにダーリングハーバーに帰着。
立派なクリフが延々と/ サウスヘッドと食倒れ灯台（Hornby灯台）
青い海と白い崖（登りたい！） / シドニー湾見物をしながら帰港
お腹はすいたので、パディントンの土曜フリーマーケットに行ってみる。シティ中心部を越えてからバスにのり10分強。小学校として使われている教会の敷地のマーケットで、軽くドイツ人のチーズマカロニ等食べてから、ぐるりと一周。私は人ごみが苦手なので自分からは来ないのだが、妻は大好きなようで、いろいろ面白いものを見つけてくる。アクセサリーやアロマ用品、衣料品等がやはり多いようで、主に地元の人々が集まっているようである。迷ったうえで、オージーウールで織ったショール（タープ？）を購入。
オクスフォード通りを少し戻って右に折れた下り道は、金属細工の窓飾りの建物が並ぶ名物のとおりで、チョコレートや宝石、美容室等がたくさんある。ここが随分気に入ったようで、まずはマダム店主の店で細かい細工のネックレスを購入。続いて、セールをやっていたカシミアニットの店できれいなセーター（？）を購入。恐縮されてしまったが、まあ久々なのですべてOK。
再度バスに乗ってサリーヒルズにあるカフェでおやつ。ここはちょっと外れた場所にあるが、某ガイド本で昨年のカフェオブザイヤー。とはいえごく普通のカジュアルなところで、おまけに15分後に営業終了とのことで、いそいでいただく。
カフェオブザイヤー？（いたって普通）
ロックスに戻って、やはり土日のフリーマーケットがあるのでぶらりと眺めて回る。こちらは「仲見世通り」のようだとのことで、楽しく眺めながらもお買い上げ無しであった。夕食をもっとも古いホテル（＆パブ）のロードネルソンでと思って行ったのだが、超満員で次回とする。ウェディング撮影のカップル群をみたりしてから高台のシドニー天文台まで散歩。ちょうど夕日の時間であるが、自分も初めてであり変わった角度からの眺めはなかなか美しかった。再び下って、よく行くパブ（ムール貝とベルギービールの店）で山のように貝を食べてゆっくりと戻った。
