6日(金)妻と山に行く。広島原爆の日であり黙祷を捧げる この時期はどうしても戦争のことを考えるが、今年はノモンハン事件の関係を読んでいる。
東京では感染が5千人を越える日も出てくる等、状況はどんどん悪化の一途。そうした中であるが、クライミングが初めてオリンピック競技となりいよいよ決勝。男子は残念ながら日本期待の楢崎は4位であったが、ヤコブ・シューベルトがリードで唯一の完登者となる等は見せ場であった。
女子の第一人者ヤンヤ・ガンブレットの強さが際立ったが、2、3位を野中、野口の日本勢が占めたのはよかったと思う。オールドクライマーとしては、長く世界をリードした野口啓代が最終戦でメダルに届いたことは嬉しい。ボルダリングが不本意な結果だった中で、リードで盛り返したのは心の強さであろう。
クライミングの世界ではコンペ是非論もあった。その後盛んとなった90年代に欧州中心のコンペ(当時は自然岩でのセッティング)に参加した日本トップはまったく歯が立たず、日本女性のコンペクライマーもほとんどいなかったことを思えば、このような日が来るなどとは思ってもみなかったことである。平山ユージも解説しながら感慨深かったであろう。シドニーのボルダー仲間、日本の面々とLINEで話しながら観戦。登る行為は本能に近いものだと思うし、その技量を競い合うのもまた自然なことだと思う。
ヤコブの技量には感服
野口啓代の粘りのリード
互いを讃え合うよいシーンだったと思う。