湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

NZ遠足3 鳥の楽園 ティリティリマタンギ島

オークランド市の沖合にあるティリティリマタンギ島は鳥の楽園で、外敵から隔離された環境で絶滅に瀕している種類の繁殖をしている。そのため、フェリーは1日1便のみ。乗り遅れることのないよう、早起き。

前日荷物を空港に預けておいたので、身軽な支度でエアポートホテルをチェックアウト。Yellowバスで空港にもどり、そこから市内へのスカイバスに乗って、フェリーターミナルを目指す。高速をあまり走らずすぐに郊外の街中をくねくね通って市内に向かいのだが、幸いバスは順調に走り、11番バス停で降車。そこから船の出るPier4まではほんの5分だが、バースの工事中でぐるりと迂回して無事到着。

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落ち着いたオークランド市内。ブリスベンにちょっと似ている/  港の旧税関?

 

出航30分前だが、もうたくさんの人が集まっている。子供連れも多いが、結構年配ご夫婦なども多い。写真愛好家らしい望遠レンズのカメラの人も多い。この辺は日本と一緒。外敵持ち込み禁止が徹底されていて、全員靴をブラシできれいにしてからでないの乗船できない。黄色の大型高速船は、カタマランで安定している。

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ブラシで靴をきれいにしてから乗船  /  オークランド

 

結構高い波の中を跳ねながら飛ばし、一箇所半島の先に寄ってからティリティリマタンギ島へ到着。所要80分ほど。この島には研究者がよく来ているそうで、ボランティアでガイド行ってくれる(フェリー往復代NZ$85にはガイド料10ドルが含まれている)とのことだが、そのうちのお一人からの情報でボランティア組合にメールをいれればなるべく対応してくれるとの情報があったので、そのようにしておいた。おかげで日本語話すガイドYukiさん(Kokako = ハシブトホウダレムクドリの研究者)が出迎えてくれた。乗り合わせた日本人学生さん2人も合流し、4人でツアーを開始。最初は海岸沿いにHobbs Beach Trackを歩く。Variable Oyster Catcher(NZミヤコドリ)の全身黒のタイプや、コビトペンギン(Blue Penguin)の人口営巣等みながら、のんびりと歩く。

 

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長さ2km、幅700mほどの静かな小さな島に上陸         

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Variable Oyster Catcher(NZミヤコドリ)              Red-billed Gull(ギンカモメ)

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Hobbs Beachから、明るい森に入っていく。この島では入植者が焼畑農業をやっていて3カ所だけ森を残して全部を畑にした時期もあるそうだが、その後サンクチュアリとなり植林を重ねてきたそう。そのため、比較的若い木がおおく樹高も低いので鳥達がよく見えるとのこと。

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歩くたびに、Saddleback(セアカホウダレムクドリ)、Stichibird(スティッチバード=シロツノミツスイ)、Bellbird(ベルバード=ニュージーランドミツスイ)、ニュージーランドロビン(NZコマヒタキ)、Fantail(ハイイロオウギビタキ)NZ Pigeon(ニュージーランドハト、マウリ名Kereru)、Tui(トゥイ= エリマキミツスイ)、Red-Crowned Parakeit(アカガシラアオハシインコ)、Rifleman(ミドリイワサザイ、色合いがライフル銃兵のユニフォームに似ているかららしい)、などたくさんの森の鳥が次々と姿を現わす。水飲み場なども設けられており、野生ではあるが人目を気にせずに目の前に来てくれる。

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Saddleback(セアカホウダレムクドリ)(結構大きい)

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Red-Crowned Parakeit(アカガシラアオハシインコ)、f:id:japaneseclimber:20200218222504j:plain

NZ Pigeon(ニュージーランドハト、マウリ名Kereru)

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ニュージーランドロビン(NZコマヒタキ)

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Bellbird(ベルバード=ニュージーランドミツスイ) たくさんいる

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Tui(トゥイ= エリマキミツスイ)、あきれるほどたくさんいた。大きな鳥

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Stichibird(スティッチバード=シロツノミツスイ)は希少種だがたくさん。黒い頭はオス

 

30分ほどゆっくり歩くと、島の稜線の明るい道となり、白い灯台のエリアへと続く。ここには研究者の宿泊施設はビジターセンターがあり、唯一食事もできる場所となっている。

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ここでガイドツアーは終了となりYukiさんにお礼をいってお別れ。学生さん二人ともここで いったん別行動(どうせ皆同じフェリーだが)。軽食をとって、少しビジターセンターでお土産を買っていると、ガイドの一人がTakahe (タカヘ。飛べない大きな貴重な種)が草場に出ているから見てとのこと。急いで行ってみると、4羽(両親と昨年、一昨年の子だとのこと)がちょうど飼育舎から出てゆっくりと食事中であった。

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タカヘはPukeko(プケコ = セイケイ)から一千万年ほど前から進化して3倍くらいになったそう。まさか見られるとは思わなかったので、大いに喜ぶ。数名でそっと観察。

 

ちなみに近くにプケコもちょうど食事をしていた。色合いはほぼ同じ。こちらは1,000年ほど前に再度オーストラリアから渡ってきたらしい。たぶんバンに近い。

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 プケコは細身

 

帰りのフェリーは15時30分発(乗り遅れると500ドルの水上タクシーしかないらしい)なので、14時にビジターセンターを出てWattle Trackを港に下る。途中にコカコの番がテリトリーを持っているとのことであったが、残念ながら姿を見かけず。しかし、水場にはたくさんの鳥がきており、また10センチほどもあり保護されている巨大バッタHelen Buckseyも見ることができた。また、マヌカハニーのManukaの木など植物もいろいろのよう。勉強しておけばよかった。 

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皆なかよく水を飲みにくる        /  巨大なバッタ

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 マヌカハニーのManukaの木と花

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 Wattle Track(ワトルは、鳥の頬ダレの意) /   無事フェリーに帰着

 

15時30分、予定通り出航し、再度スカイバスに乗って空港に戻る。18時10分到着。

荷物をピックアップして、少し遅れて19時50分にオークランドを離陸。逆時差2時間なので、22時半頃には無事帰宅した