湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

Queenstownのヘリスキー

昨日着いた後、ヘリスキーの事務所に行くと今日は天候も回復し、きっとヘリが飛べるとのこと。朝、いそいそと起きて、7時45分に電話をすると無事決行とのこと。身支度をして9時10分のピックアップを待つと、ハイエースがやってきてガイド(彼はボーダー担当だったが)と4人の西オーストラリア州のオージーボーダーズに合流。途中美しい景色を見ながら南に下り、雲が切れるまでゆっくりと休憩地点のカフェで休息。11時くらいになってヘリポートのある谷間でダートを走ると、もう2台が合流。ここで4人のガイドごとに4班に別れることとなり、スキー3人(オージー、ニューヨーカー&自分)+オージーボーダーでガイドのRabのお世話になる(「宇宙兄弟」のアレックスそっくりなカーリーヘアの長身ガイド)。

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クロウタドリ(Blackbird)♂ / 山を背景にウタツグミ(Song Thrush)が歌っていた

最初に、ビーコンの使い方、ゾンデーレン(30cm間隔との指示)等をやり、ついでヘリの注意事項が伝えられ、12時30分にいよいよヘリに搭乗。まずはクラウチングスタイルでギアを抑えてうずくまると強烈な風とともにすぐ70cmくりまえにスキーケースをつけたヘリの足が到着。きっちりと4人で後部座席に収まると、あっというまに旋回しながら上昇し、雪のゾーンへ。ものの5分で雪稜(本当にここ?と言うくらい細いところ)に着陸。

自分のギアはTLTシステム&スキーリーシュなので急いで遅れをとらないように準備を整える。18ヶ月ぶりのスキーに体がまだうまく順応しない感じ。Rabが先行し、自分も3番目にエントリー。

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30cmくらいの新雪もあるが、ウィンドクラスト部分もあり、日も差していないのでやや地形が見えづらい。慎重にスピードを抑え気味にいくが、腿がパンパン(幸い脹脛はブーツに守られて大丈夫)。途中4回ほど区切って、岩と雪の世界を滑り降りる快感を存分に味わう。ポールの調整が短すぎたり、バックカフを立てるのを忘れていたりと、思い出すのが大変。

500mほど下の緩やかになったあたりで、ヘリがピックアップしてくれる。ボーダー4人組を見送ってから、再び集合して次のヘリで再度上に。2回目は足取りも軽く、結構ショートリズムのパートもとれて大満足。体も徐々になじんでくる。この回はほぼ納得の滑り(かな?)。

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再度ヘリに乗り、今度は少し北側に戻ったエリアへ。傾斜は少し減るが、こちらは雪質が良くふわふわと浮遊感を味わうところも多い(急なクラストでクラッシュすることもあったが)。時々上がっていくヘリを見ながら(ヘリ1機で4パーティを回している)、思い思いにノートラックのところを選んで心地よく滑り下る。

小休止していると、ここで急に天候が悪化。全体は回復傾向なのだろうが、風も出て雪が降り始め視界が悪くなる。ヘリが飛べなくなるとのことなので、ここで下山となった。しかし、他パーティが2ランなのにうちは3ランを稼いでおり良いペースであった(足を引っ張らなくてホッとするところ)。

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ヘリがやってきて  / ピックアップしてくれる(目の前に降りてくる)

ヘリ場で他パーティが戻ってくるのをのんびりと待ち、揃ったところでランチタイム。サンドウィッチやラップ等この辺はオージー流と近い感じ。暖かいスープもいただき、ゆっくりくつろぐ。一人深センから来たYさんが英語を話さないとのことで忘れかけた中国語で少しお話しする。八方尾根や野沢にいったことがあるそう。他に地元Queenstownの女性ボーダーや日本人の老夫婦1組だが、ほとんどはオージであった。皆、白馬が好きだとのこと(温泉とYakitoriだそう)。

別れを惜しんで再びバンに乗って街に戻る。途中、もう一機のヘリが荷揚げをしていたので聞いてみると、上の山小屋への荷揚げだそう。ヘリで上がってそのままシールで登行するツアーもあるそうなので、いつか行ってみたい。またガイドのRabは夏は登山ガイドとのことなので、クック山にも行きたいものだ(マッターホルンと同程度の難度だが15-16時間だそう)。途中羊がたくさんいたりして土地柄を感じる。

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ヘリからの地面  / 羊がたくさん

街にもどってのんびりしていると夕焼けに山が染まり始める。湖と雪山の夕景は大変ゴージャスであった。

明日の観光の予約をしたりして、ひとりビールで乾杯。

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少し頑張って撮ってみた写真 by OM-D EP-5 + M.Zuiko 14-150mm

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