湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

Bold Rockハイキング

Bald RockはNSW州の北部のQLD州境に近いエリアにある「豪州最大の花崗岩の一枚岩」という。花崗岩はクライマーの愛する友であり、日本の瑞牆山小川山もヨセミテもそうである。ということでクリスマスホリディに日帰りで行ってみることとする。膝を再度痛めたところなので無理せず慎重に単独行動。
Bald Rockがある場所はNSW州のStanthorpeという人口4,000人ほどの町から郊外に40㎞ほど走ったあたりであるが、シドニーからは700㎞以上あるのでやはり飛行機+レンタカーとなる。ブリスベンからも3-4時間かかるとのことであり、もう少し近い飛行場のある町をいくつか探してみるがうまく日帰り往復できるフライトがみあたらない。ようやく、QLD州内陸の町Toowoomba(トゥーンバ)で丁度よいフライトを発見。人口13万人ほどでの農業や花の街であるが、首都キャンベラに次ぐ2番目の内陸都市で経済も順調なのだそうなのだそう。マウンテンバイクやモトクロスも盛んらしく、モダンできれいな空港にはヤマハのバイクが展示されていた。

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おなじみボンバルディアのプロペラ機で飛ぶ/  農業地帯

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ヤマハ展示中  /   レンタカーカウンターほぼ全滅

 

レンタカーは当初Hertzでネット予約していたが、後日電話がかかってきて係員が全員休みとのことで、急きょEuroに変更。幸い係員はちゃんといれくれたが、自分以外の客は今日はいないので引き上げるらしく「鍵はキードロップに戻しておいて」とのことであった。青のニッサンX-Trailであるがキーに書いてあるハンドライティングの文字は読みづらく発見に少し難渋。
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今回相棒 ***YDN /   そのキー 「You」? 手書き文字は読めません
 
ここから、A15線を中心に農業地帯を概ね100㎞/h(ところどころ街中で40㎞/hもあったりするが)で移動し、Stanthorpeの郊外からBald Rock国立公園に入っていく。最後はダートとなるが高速移動を続ける。案内にしたがい脇道に入り5㎞進んでいくとそこがキャンプエリアの駐車場。数組がのんびりバーベキュー等している。

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2時間半、こんな道を走る / 最後の30kmはダートが多くなる(制限速度は100km/h)

小さなあずまやがあり、車は1日8ドルの入場料を払うのだが、置いてある封筒にお金をいれて投函。封筒の一部を切り取ってダッシュボードに表示しておくセルフサービスの仕組み。
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誰もいない管理場  /   裏に回って自分でこの封筒に入園料をいれて投函
 
少し休んですぐに水と食料だけ持って、強力な日照の下で出発。日焼け止めを大量塗布。10分で林の間に岩肌が見え始め、すぐにBald Rockの末端に到達。左のう回路もあるが傾斜は大変緩いのでまったく問題ない。白い記をたどるのだがどこでも登れそう。
子供たちとすれ違ったり、スコップを持ったレンジャー二人組と情報交換したりして登ると10分ほどで岩歩きは終了し、迂回路と合流。あとは普通の山道となり、大展望を楽しみながら登っていく。花崗岩なのでドーム状にこんもりしているのは何処も同じ。バランスロックといわれる丸い岩が並んでいたり。むしろ地平線まで広がる森林地帯に驚かされる。一息でもう山頂。30分ほどで着いてしまった。

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ここからスタート /   10分ほどで樹間にBold Rockが見えてくる

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左上隅に下山中の子供達  /  どこでも登れそうな大斜面

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レンジャー二人も下山中 / 登りきったところからは右奥に普通の山道となる

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ハイボルダーもあるが登られていない /   こんなリゾート風お嬢さんハイカーも


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山頂ドーム

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中央遠くの落ちそうな岩は...  /  実は裏側はしっかり着地していた

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遠くにも花崗岩ドームがたくさんある /  バランストロック。確かに不思議な光景

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山頂到着 (Fish-eye Body Cap使用)

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来し方を振り返る(Fish-eye Body Cap使用)/ たまには記念撮影(ウルルのTシャツで)

 

だれもいないので、ひとりで写真を撮ってまわり、水分補給。周囲にいくつも同じような岩が見える。山頂展望台にも、「South Bald Rock」とか姉妹岩たくさん。

ゆっくり花や鳥を見ながら下山に入ると、足元からガサガサとオオトカゲ登場。ウグイスの声、パロットやクカバーラ(ワライカセミ)もみかけた。

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岩のクラックの厳しい環境にも花々  / 鳥を探していたらこの子がガサガサ出てきた  

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ロックガーデン      /    直線のSurface Walk(岩表面歩き)と右迂回路に分岐

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フラットな一枚岩のくだり道 /  こんな粒子の荒い花崗岩(膝はがっちりテーピング)

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岩の末端は森に入っていく /  降水が多いのと岩からの成分でシダ類が生い茂るそう

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ピクニックエリアに帰着/  Bold Rock遠景(木々が多いので見える場所が少ない)

 

のんびりと登りの倍の時間で下山。

そのまま空港まで戻り、夕方のフライトでシドニーに戻った。

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(コースタイム)

Toowoomba空港 9:15

Bold Rock ピクニックパーク 11:55/12:15

山頂 12:45 / 13:15

ピクニックパーク 13:55/14:15

空港 17:00

 

(機材)

オリンパス OM-D EM-5

 + M.Zuiko 14-150mm(1:4-5.6) / Body Cap Lenz 9mm 1:8.0 Fish-eye

iPhone 7

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(追記)Google Mapで縮尺を揃えて大きさを比較してみた。


a. Bold Rock:

  • 花崗岩で最大、ウルルに次ぐ大きさの岩塊(→だが、ずいぶん差はある)
  • 長さ約750m、幅約500m、山頂の標高は1,280m、 麓からの標高差(比高)は200m弱

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b. ウルル:

  • 砂岩。世界で2番目に大きい一枚岩。
  • 長さ約3,600m、幅約1,900m、標高868m、比高335m
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c. Mt.Augustus(→縮尺は他の半分。しかし、入りきらないくらい大きい)
 パースの北約850km と非常に遠いので、訪れる人も少ないそうだ。いつか行ってみたいと思うが、機会があるだろうか。
  • 世界最大の一枚岩、砂岩
  • 標高1,106m、比高約860 metres、最長部分 8kmでUluruの2.5倍の体積だそう。

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d. Half Dome(米 カリフォルニア)

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  • 花崗岩の大クライミングエリア(→縮尺を2倍にしてみたが、さすがに大きさでは全くかなわない。)

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