湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

タスマニアの新年

元日だが、急に思い立ちタスマニアに行ってみることとする。

早朝から空港に向かう。メルボルンからの便が一番多いが、シドニーからもジェットスターの直航便があるので、初めて乗ってみる。カンタスの子会社なのでマイルもOK。約90分のフライトでローンセストン(Launceston)という州で2番目に大きい街(といっても人口数万人)に到着。シドニーホバートに次いで古い街なのだそうだ。

早速車を借り出して、今日は慣れるために島の東側を探索。9:25発。まず、ロス(Ross)という小さな町にあるパン屋へ。ここはジブリの「魔女の宅急便」のパン屋に似ているとのことであり、ファンに人気なのだそう。きれいな景色の鄙びた道を走ること1時間で本当に小さな町に到着。しかし、新年早々からちゃんと営業していた(この後も各地でパン屋さんはどこもやっていたのでちょっとびっくり)。店自体は昔からの経営のようだが、突如訪れたアジアからの来訪者急増に驚いているような感じであった。自分としてはちょっと映画とのイメージ差は大。ただし、硬いパンはよい小麦粉で噛むたびに味があり、コーヒーも美味しかった。食べながら運転して海に向かうこととする。

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ハードパン / タスマニア産ホタテクリームのパン

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結構硬派なパン屋 / これはカスタードクリームを上下はさんだスイーツ

東にひた走り、海沿いを北上して、ベイオブファイア(Bay of fire)という赤い石の海岸に行く。ある風景写真家の写真を見たことがありちょっと行ってみたかった場所。街道から海側に折れると急にラフロードとなり、1キロほど走るとキャンピングカーが何台か停まっているところに13:55到着。目の前は想像していたのとは違って真っ白な砂浜と真っ青な海。南極に近い側なのに南国かと見紛う景色であった。人は少ないが、バーベキューをしたり泳いだりする人たちが幸せそうで羨ましかった。赤い岩(実は苔類らしい)もゴロゴロしていたので、上に乗っかってしばし休息。魂の洗濯である。

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雄大な景色の中を行く

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今度は南東に海沿いを下り、ワイングラスのような半島で知られている(らしい)フレシネ(Freycinet)半島に向かう。近づくと、なんだか瀬戸内の花崗岩群に似ていて王子が岳のボルダリングエリアのような雰囲気。駐車場には野良カンガルーがいたりとワイルドである。16:45、たくさんの観光客に混じって、ワイングラスベイ展望台までのミニブッシュウォーキング道をのんびりと登る。結構大きな岩もあり、今度は瑞牆山ハイキングのような気配である。ほんの一息で展望台(17:10着)。岩登りがたくさんできそうだが、残念ながら誰もやっていないようであった。ともあれゆったり景色を眺めてから17:25下山開始、17:45駐車場帰着。18時過ぎにローンセストン(Launceston)の宿に向け運転再開。睡魔と闘いながら長いドライブとなった。宿着20:30、走行550km。

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こんな変わった地形 / カンガルーはどこにでもいる(かわいそうなくらい轢かれていた)

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オージーは夏は皆ショートパンツ / バリエーションルート 次回行ってみたい

それにしても、タスマニアは動物の事故が多い。この後数日にわたり、カンガルー、ワラビー、ノネズミ等ものすごい数が轢かれていた。5分間一回も遭遇しないということはまずなく、100m内で数匹とかいった場所もあった。せめて手を合わせて通ることにしているが、間に合わないほどで心が傷む。