ABCのニュースで、ウーリ・ステック(Ueli Steck)がヌプツェで滑落死との報（http://www.abc.net.au/news/2017-04-30/swiss-climber-ueli-steck-dies-near-mount-everest-nepal/8484478）。
スピードクライマーとして同世代で傑出したクライマーであった。来月のエベレスト＆ローツェ縦走に向けた高度順応のためのソロクライムであったようだが、それ自体がかなりの困難なルートであったようだ。ヒマラヤも最近は酸素ボンベ＆固定ロープのガイド登山が多くレジャーの延長となっているが、彼のソロで無酸素でのスピード追求は限界を目指したまさに冒険であった。
2000年代後半にアルプス３北壁を冬季にソロで2時間台（マッターホルンは２時間未満）で登っているのは想像を絶する。そのスピードがあればどんなクライミングができるのかと思っていたが。アンナプルナ南壁の2008年の事故救出（映画にもなったが）などもあって尊敬を受けていたと思う。
豪州では、登攀価値がよく理解されているようで、繰り返し詳細な報道がされていた。
４０歳の若さで亡くなった「スイスマシーン」の冥福を祈る。
http://www.swissinfo.ch/jpn/スイス最速のアルピニスト_危険な壁と境界線を一気に突破/7427388
