湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

ニセコパウダー

いろいろ乗り越え、4シーズンぶりの山スキーニセコでかけた。

2/20(土)

千歳APでSさん、Oさんと待ち合わせて、トヨタレンタカーでアイシスの4WD車を借りて、10:15出発。前日は札幌は雨だったそう。支笏湖経由でいくが、路上の雪もなく例年になく小雪の様子。

f:id:teradaya:20160225001344j:image:w360結構立派な尻別岳

f:id:teradaya:20160225001343j:image:w360羊蹄山

3日分の食料の調達は倶知安のイオンで。鍋、すき焼きのセット、パン、卵、ビールと一升瓶2本等。

本日はチセヌプリと決め、スキー場のPに到着するが、今年から休業中とのことでリフトは稼働していておらず、自衛隊の訓練部隊がいるだけ。シールをつけてスキー場の真ん中を登行。自衛隊の3人パーティを抜いて高度を稼ぐ。4年ぶりの感触で、湿った空気が肺に心地よい。リフトトップから少し下り、本峰の登りとなる。上部はクラストしている様子であり、雪質のよさそうなところまでとした。滑降は重い新雪で、なかなか感触が戻らない中苦労するが、登り返しを避けて右を大回りして、一気に駐車場に戻った。

10分走って五色温泉に到着すると、景色が変っている。愛すべき旧湯治場棟は取り壊されてなくなっていた。新館の部屋を予約していたのだが、幸い宿の従業員用キッチンを使わせていただけることとなり、お蔭で自炊は無事できることとなった。雪は少ないが、懐かしい硫黄のにおいの濁り湯につかり、鍋を作ってゆったりと休んだ。

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14:15 チセヌプリP

14:45 リフトトップ

15:20-25 ピーク下100m

15:40 P

2/21(日)

夕べは、低気圧が発達して近づくので大雪との予報であったが、まったく降らず残念。道東側ばかりだった様子。冬型になって降ってくれることを願いつつ、アンナプリスキー場に行く。宿で貰った割引券で8時間券2,900円を購入。山頂ゲートは閉まっており、まずはゲレンデ内でパウダーを探すが、ほとんど踏まれていて不発。G1ゲートから大沢を2本、G7ゲートから湯の沢側を1本重い雪を滑り、大いに疲れて一服。レストランは外国人向けなのかカレーが1500円等の設定なので敬遠してしまう。再度ニセコルールマップ(良くできている)を見て、G1ゲートからのトラバーストラックを使って、鉱山の沢側に行ってみることとする。高度を落とさずに中尾根を越えてトラバースし、上から来ていたトラックに少し登って乗っかり無事ドロップポイントに到着。こちらは荒らされていなく、また北側斜面は雪質もまあまあ。奇跡的に100mほどのオープンバーンが手つかずで残っていたのでこれをおいしくいただく。ようやく深いパウダーにありついた。下部は沢沿いに気持ち良く滑っていたら沢芯が露出しており、少し戻って渡り返すことになった。見返り坂からの戻りルートもこれだと苦労しそうな感じ。

この一本でおおいに満足して、早めに宿に戻ってすき焼きとした。冬型の吹き出しで雪が降っているので期待する。

f:id:teradaya:20160225001338j:image:w360鉱山の沢

f:id:teradaya:20160225001337j:image:w360五色温泉からのニセコアンヌプリ

2/22(月)

最終日、10cmほどの新雪があった。やはり山屋であるので、アンヌプリ登頂に向けてシールで歩き始める。小雪が舞うが視界はある。テックビンディングのトゥーピースが凍ってしまいピンの開放を押さえるロックバーが動かない。途中で左はロックできたが、右はどうしても動かず。歩く度に何度か外れてしまうので諦めてヒールを固定した滑降モードとし、ブーツのカフを緩めてどうにか対応。ガイドツアーのスキー&ボードの5人パーティがいたが、O君の頑張りで自分たちのペースがずっと早くはるかに先行する形となった。西尾根に到達し、雪庇に注意しつつさらに登行する。クトーを装着するがクラスト斜面が続き、さらにブッシュが埋まり切っていないので大いに苦労する。強風にあおられつつ頑張るが、ほとんど滑ることのできないブッシュ状況となったので、ピーク下100mで滑降に移ることとした。この小雪の条件では、ピークからドロップする気にもならないと思う。

f:id:teradaya:20160225001336j:image:w240アンヌプリへ向かう

f:id:teradaya:20160225001335j:image:w360西尾根の小ピークを目指す

f:id:teradaya:20160225001334j:image:w360時々青空も

f:id:teradaya:20160225001333j:image:w360風強し

風の中で苦労してシールをしまい、滑降体制を整える。しばらくはブッシュに気をつけて固い斜面で高度を下げる。なるべくパウダーを上から滑れるように左に大きくトラバースして無木立の大きなオープンバーンの北西斜面の上に到達。ちょうど後続パーティが西尾根にたどり着こうとしている横で今回最高の滑りを楽しむ。深い極上の雪であった。下部の疎林の緩斜面も雲の上を行くような極楽感覚で、あっという間に五色温泉にたどり着いた。

ニット帽が薄かったのでずっと風を受けていた左側の耳が軽い凍傷になってしまった。用心用心。

f:id:teradaya:20160225001415j:image:w360滑るO君

f:id:teradaya:20160225001414j:image:w360

宿で再度温泉に入り、残り物の豪華なスープとおにぎりで腹を満たし、12:15に五色温泉を出発。15時過ぎには千歳に戻り、空港でのんびりとビールを飲み、山行の無事を祝った。

お土産にした函館スナッフルスのチーズオムレットは家人に大好評であった。息子にはサケトバとジャガボックル。

f:id:teradaya:20160225001413j:image:w240五色温泉カラマツの湯

0815 五色温泉

10:15-20西尾根ピーク下 100m

10:40 五色温泉