20年来のパタゴニアのメーリングリスト(USA版)で、イボン・シュイナード社長より「地球が新しいオーナーとなった」とのメッセージが届いた。創業ファミリーの持分約30億ドルを環境保護ファンドに寄贈するとのことで、その後経済ニュースにも掲載されたりしている。
元々ヨセミテでキャンプしながら岩を登り、サーフィンを愛していた氏であり、お金に頓着はないのかもと思う。シュナード社から派生したパタゴニアは随分大きくなり、強い意見も持つ企業となったが、それなりに悩みも多いのではと思う。パタゴニアの山ウェアは高山の吹雪の中でも確かに使いやすく信頼できるがそれらは必然的に化石燃料ベースの化繊製品。オーガニックコットン等の意義はわかるが、街のファッション着やリュックを大量に売って収益を上げることは創業理念にかなっているのだろうか、とも思うところ。
うちの社食は創業の精神でダムカレー。元所長の同僚は全然ダムじゃないなと笑っていたが。大きな台風がきているので、無事役立つことを願い、現地の苦労を思う。
一時帰国のAさんにおいしいものを食べてもらうべく、染喜に行く。人間ドック前とのことでアルコールは抜きで旬のものをたくさん食べる。こればかりは各国料理の多彩なシドニーでもなかなか叶わないはず。
もうしばらくは忙しい現地暮らしが続くようだが、ご主人もいらしたので楽しく過ごしているとのことで安心する。