湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

古い山の雑誌デジタル版

梅雨に戻ったような雨の日、しばらくぶりに近所の寿司屋で夏のネタをおいしくいただく。シドニーの時計会社の知人からLineがあり、スポンサーをしている石川直樹氏が同社の時計とともにK2に登頂したとのこと。K2は困難な山であり今も固定ロープのようなものはなく、サミッターは大したものだと思う。知人曰く、私が買ったのも同じムーブメントのなので、8,611mまで行けるのだそうだが、まあここは2,000mクラスで勘弁してやることにする。

ランチ夏のネタ1.5人前 非常にお得感あり / 高度計付かつソーラー電源との優れもの

仕事のあと久々に国会図書館に行ってみる。割と空いていて快適である。資料のデジタル化が進んでいるというので、50年近く前の山の雑誌を検索してみると大変見事に整理してある。複写も自分でページを選択し、印刷範囲を自由に選択したりもできとても便利である。

先日再読した新田次郎氏のエッセイ「山の弁当考」というのが、「山と渓谷」78年12月号に掲載とあった。この号は、田舎の中学生だった時に偶然書店で見かけて手に取ったもので、これを探してみる。表紙は、先日映画「アルピニスト」に何度も出ていたラインホルト・メスナーで、今でもとても印象に残っている(ちなみに裏表紙はマインドル社の重登山靴”マッターホーン”の広告。これも大学時代に買って履いていた)。中身も特集「山小屋利用の冬山」の北八ヶ岳等の記事、画家筒井隆介氏のアルプス訪問エッセイ(これもとても印象深く、数年前のアルプス登山につながっている)等、今でもとても読み応えのある良い記事である。

半年後の夏山特集号で柏瀬裕之氏によるアルプスコースガイドも見つけたが、「黒部川上の廊下」や槍ヶ岳北鎌尾根などもガイドされており、当時の高いレベルが伺える。穴場コースは写真家の川口邦雄氏が執筆されたりしていた、いずれも見事な文章。帰宅後あらためてじっくり読んでみた。

これに憧れていた。この冬こそ!   /  アルプスへのきっかけをくれたエッセイ

特選50コース。イラスト上高地も素敵な絵 /  きれいなASORO山靴。片桐ザック広告も

 

広告も、今はないたくさんの登山店や小屋がだしているもの、渋御殿湯等の求人だとかが多い。湯島の片桐ザックや巣鴨のゴローなども。ネットなどない時代は雑誌が情報源で貴重であった。