湘南寺田屋

個人の記録用。元々は山スキーやクライミングの記録用だったが今は料理やらオルガンやら日々の雑多な記録多し。2016−21間はシドニー滞在していた時の記録。23.7月から山の記事はサブブログに移管。以前の記録もサブブログでアーカイブ。

山の雑誌のこと

GWも間も無くであるが、身内の具合が悪く今年は出かけは控える。妻は泊まり込みとなるので、息子と二人で食事を作りどうにか生活リズムを保っているところ。

息子作の鶏料理。大したものでおいしかった   /   自分は中華で対抗。普段でてこない器を使う


妻に差し入れをと思い、小さなお菓子を職場側の老舗の洋菓子店「ゴンドラ」で買って帰る。千鳥ヶ淵あたりはもうツツジのシーズンで静かないつもの様子。


山の雑誌を見て少し春山の感覚を味わってみる。「岳人」は学生時代に岩ルートや冬山情報を得るのに、「日本登山体系」や「⚪︎⚪︎岳の岩場」シリーズとあわせて常用していた(図書館のバックナンバーに大変世話になった)。百名山や山ガールブームはどちらかというと「山と渓谷」&新興勢力の追い風で、「岳人」は休刊の憂き目となりかかったがモンベルが取得してくれ、最近また愛読している(国産アイゼンの雄KAJITAXも継承してくれる等、一流クライマーだった辰野社長の心意気に感謝している)。山渓のロックアンドスノーもスポーツクライミングに大きく振っている中、先鋭的山行はもうする年齢ではないが自分だけの山域開拓やバリエーションルートに関心を寄せる自分のようなオールドクライマーには「岳人」にありがたい記事が多い。

とりわけ、K2サミッター服部編集員の尖った記事は秀逸で、今月号も残雪期のテント場論や「賑やかなところに集まりたい」論など楽しんでいる。また、旧書関係記事も穂高全山の鵜殿正雄氏の記録紹介など大変山行になる。ひょうたん池から前穂等は今も辿って見たいところ(そういえば伊藤新道の復活の小さな記載などもあり、ぜひにと思う)。この点では「山渓文庫」がたくさんの書を復刊してくれていることにも感謝であるが。

もちろん、新たに山の世界に入る人たちのための記事も大切であると思うが、それにとりこぼされそうな旧登山者もぜひ忘れずにと願う。紙媒体での専門誌の良さが活かせる世界と思う。 

作家のMさんとの山行をいろいろ検討中。ぜひでかい岩場を見てもらえるようにと考えているところ。書架で眠っている岩場本やトポ、登攀具等も持参してちょっとご案内するつもり。