こちらに来てから、時間をみてはずっと海岸線を歩いてきた。まだ、ずっと南の方は歩いていないが、北のモナベイルからマンリービーチースピットポイントータロンガ動物園ーキリビリ(ハーバーブリッジ)をつなぐ北側が完成する日となった。
土曜の午前は以前から約束していた知人と会ってから、一旦帰宅し午後にバスでタロンガ動物園へ。前回のキリビリまで歩いた時と同じ。
身支度を整えてから、日焼け止めを塗り帽子をかぶって出発。夏時間(Daytime Saving)なので1時間針が進んでいるので、3時前の出発でも結構暑い。まずは車道を動物園裏門のある海岸まで下る。
タロンガ動物園正面を14:40発 / 立派な裏門
ここから海辺の小道のハイキング道に入る。シドニー湾を挟んで対岸のシティやオペラハウスが美しい。たくさんの船が出ていて、船上で楽しむ人たちがたくさん。時々にぎやかな音楽も聞こえて来る。「The Island」という水上レストランもあってにぎわっている(ここは水上タクシーか自分の船でしかいけないらしい)。ブリッジクライムを楽しむグループもいて、夏の休日である。
左の人口島が「The Island」という海上バー / 皆のんびりとやっている様子
シドニーっ子は船で遊ぶのが好き / ブリッジウォークの人たち
よく整備されたハイキング道は歩きやすく心地よい。時々、ガサガサと音がしてイグアナ(ブルータン)が現れる。道端の解説板がいろいろと教えてくれて楽しい。キツネは外来種なので先住民族(Indiginius)の単語には出てこないそう。結構駆除用の毒入餌が巻かれているようで犬を連れてくることは禁止されている。
Blue Tongue (青い舌の意味) / いたるところにうろうろしている
以前は石炭を採掘していたとのこと /
オオフルマカモメというミズナギドリの仲間らしい / peregrine falconはハヤブサの一種
しばらく行くと、シドニーハーバー国立公園内の駐車場エリアに合流。ブラッドレーズヘッド(Bradleys Head)の半島の先になり、急ににぎやかになり結婚式などもやっている。白い灯台がある。
半島の突端。海軍の旗 / 遊覧船には民間の旗
ここから先はまた静かな道となり、テイラーズ湾(Taylors Bay)に向かって樹々の下を歩く。何羽もブッシュターキー(ツカツクリ)がうろうろしている。陸からアクセスのないテイラーズ湾にはヨットやボートがたくさん。パーティなどをしている。湾を回り込むと左手に大きな住宅がでてくる。優雅な住宅街。
黄色い標識が付けられている個体 / 道端に座っておられる方も
明るい森の道 / テイラーズ湾は奥まった静かな場所
立派なお宅が並ぶ / 良く踏まれた明るい小径
樹々の間から明るい砂浜とボートが見えてくるとチャウダー湾(Chauder Bay)で、再びにぎやかになる。海水浴をしている人やレストラン(「Ripples」というちょっとよい感じのがある)で食事をしている人たちで賑わっている。道は桟橋から建物の中を縫って抜けていく。看板が、昔は軍の貯蔵庫があったことを示している。湾中央の防御適地Middle Headへの供給地だったのであろう。
水もなかなかきれい / 軍の火薬庫であった過去もある
道はこの階段を抜けてレストランの横を行く / 二次大戦の日本軍潜航艇の碑がある
要塞であった名残 / ノースヘッドの向こうはもう外洋である
ここからはしばらく車道を歩く。あまり快適ではないが淡々といくとミドルヘッド(Middle Head)の駐車場にでる。しばらく前に妻と来たところ。突端にはその時にも行ったので今回は省略して、HMAS Penguinという海軍の施設の金網に沿って歩く。残念ながら海沿いには歩けないので、淡々と登り道を歩く。基地を越えて右折し、整備された道を今度はぐいぐいと高度を下げてバルモラルビーチ(Balmoral Beach)へ向かう。コカトゥーやワライカワセミが交互に現れて嬉しい。道端にスラブの一枚岩があったので衝動的に登ってみる。フリクションクライミングは楽しい。簡単で5.4くらい。
小さなビーチへの入口(浜はヌーディストOK)/ ミドルヘッドに到着
海軍基地がある / 基地を越えて金網の道に右折
ぐんぐん下っていく
立派な大木がいくつも / スラブがあったのでフリーソロする (5.4)
バルモラルビーチは明るい浜で地元では大人気。ここも先日妻と来たばかりであるが、今日は端から端まで歩くことにする。途中ロッキーポイント島(Rocky Point Island。トンボリの半島)というなんとなく日本的な半島がある。もう夕方になるが夏時間のおかげでまだまだ皆楽しそうに泳いでいる。
ロッキーポイント島。なんか和な雰囲気 / ジャカランダの季節
ビーチから先は基本的には車道歩きとなる。ビーチ駐車場の先は行き止まりだと思い、大きく住宅街の急坂を登って迂回したのだが、実は小径が繋がっているのを発見してしまった。30mのために500mくらい遠回り。
あとは延々と歩く。保養所のような大きな個人宅が続いたり、ブッシュターキーが普通に歩いていたり。ずっと高度を上げたあと、最後はスピットポイントに向けて下る。湾の出口が見渡せる景色の良い道。足早に下り、最後はいつものスピットポイント(Spit Point)に到着(18:15)。
144番のバスで帰宅。買い物をしようを思ったら財布を家に忘れてきていたことに気づき、少し焦った。
そっと白い灯台がある
ようやくスピットポイントの見慣れた場所に到着(18:15)
(野鳥たち)
Pied Currawong (フエガラス) / Australian Mountain Builder(ツカツクリ)
Sulpher-Crested Cockatoo(キバタン) / Loughing Kookaburra(ワライカワセミ)
(花々の季節)
(記録)
12.57km / 3h25m
(機材)OM-D EM-5 + D.Zuiko 14-150mm 景色から鳥まで撮れて重宝